心斎橋「もめん」でコットン倶楽部な夜。
いつもありがとうございます。
■ホタテ 赤貝 酢味噌
濃密なホタテ、ピュアな赤貝。いずれも清々しく
まろやかでコク深い、酢味噌が絡む。
■稚鮎のフライ
ザクっと香ばしく軽い。
甘やかな苦味が、この時期ならでは。
そして、空豆が香る。
■どんこ椎茸 湯葉真薯の椀物
出汁のふくよかな香り、そしてぎりぎりの塩味にハッとする。
肉厚の椎茸を頬張れば、旨みの相乗。
真薯がホクッとほどけ、吸い地がさらに深遠なる世界へ。
■初ガツオ たたき

程よいもっちり感がありながら、
あっさり清々しい後味。香りもいい。
■焼き穴子
「山葵をつけて、レモン絞って」と、木綿さん。
聞けば数十年ぶりに供したレア(珍しい)ものらしい。
穴子はクリアな脂を蓄えていて、
レモンの爽やかさと山葵の風味がクロスオーバー。
その気持ちいい余韻がずっとずっと続く感じ。
■筍 ふき
端正。美しいお料理は、美味しさに奥深さがある。
■お肉とわらびのお鍋
これはもう、上等な“肉うどん”にしたいくらい(笑
心揺さぶられる旨さ。まず、このダシで飲める。
わらびの程よいねばり心地よく、上等な肉が存在感を放つ。
そして、もめん定食へと。
ご飯と共に、太刀魚塩焼き、おじゃこと大根おろし、漬物。
太刀魚の脂はどこまでも清々しく、その繊細な身は舌の上でふわり消えた。
■さちのか ミルクのプリン
さちのかは凝縮感ある味わい。
裏漉ししたプリンの滑らかさが気持ちいい。
春味、そして
すぐそこに来ている初夏を感じる清々しさと、変わらぬ潔さ。
「ほんなん、てきとーや」と店主・木綿清次さんは言うけれど、
この地で40年以上、割烹を営む
木綿さんの心根に、惚れた夜。
「もめん」
大阪市中央区心斎橋筋2-1-3
怒涛の〆切続きなので、気分は夏色の妄想
■大滝詠一「君は天然色」