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繊細でいて清新 「Fusible」の創造。

神戸・元町「Fusible」。
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いつも大変お世話になってます、
「はっぴいえんど」ドラマーであり名作詞家の松本隆さんと、
毎度な皆さんという、気心知れた定例会。


アルコール・ペアリング、まず1杯目は
「Passion Pool / Mikkeller San Diego」
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トロピカルなニュアンス、
軽やかな酸味が気持ちいい。



■tabouli フルーツトマト/日向夏/ハマグリ
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クスクスを土台としながら、炙った日向夏、ハマグリのエスカベッシュに
フルーツトマト、弓削牧場のフレッシュチーズの組合せ。
爽やかさと、焼きの香ばしさ、ハマグリのエキス感が共鳴。
のっけから、室之園シェフのセンスに唸る。


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次の料理に合わせてサーブされたのは、サヴォアのロゼ。
「Vin de France Eros Rosé 2018/la Cave du Buizin」
柑橘系フルーツの香り、ふくよかな旨みがじんわりと響く。


■firefly squid 豆/エストラゴン
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ぷっくり艶やかなホタルイカに、マスの卵の塩味が絡み
うすいえんどう、そら豆の、ピュアな甘みのハーモニー。
ソースから漂うエストラゴンの清新な香りも気持ちいい。



お次はアルザスのビオディナミ。
「Camille Braun Sylvaner Vieilles Vignes 2017」と共に

■new onion 豚足
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淡路の新玉ネギを、フランと焼きで。その透き通った甘みに
豚足の深いコクが寄り添う。

なぜ豚足を?と聞けば「リードヴォーに通ずる味わいを」と
煮込んだ後、炙っているそうな。
上級ものを使えないからこその工夫が随所に。
ひと口ひと口、味わうたびに唸りっぱなし。




■spanish mackerel 新じゃが/サラダ
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スモークしたサワラを
タンポポの葉、アスパラガスなどとサラダ仕立てに。


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熱の通りはミ・キュイ。しっとり感が堪らなく、
白バルサミコ酢を用いたソースの酸味の余韻が清々しい。
合わせる白は、
「Vincoueur Vincul Blanc 2020/Pierre-Olivier」
うすにごり系。ふくよかな旨みがジュワリ。飲み続けていたい気持ちよさがある。


■caille farcie ロングペッパー ソース
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お米を詰めたウズラのロティ。最後にこの存在感。
塩分優しく、クリームソースのコク
ロングペッパーの鮮烈な香りを利かせた赤ワインソースがのびやかに。

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エチケット可愛すぎる。ちょっと、バンクシー的。
サンジョヴェーゼ・グロッソ100%
「Toscana Rosso "Il Vispo"/La Magia」とともに堪能。



デザートはマダムのナオミさん作。
■strawberry ミルク/ピスタチオ
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和歌山産 さちのかは、ワインや糖類とともに真空マリネしたそうな。
そのプルンプルン感、張り、味の凝縮感にはただただ唸るばかり…。
弓削牧場のヨーグルト「カイエ・フレ」と、
ピスタチオのクランブルが美しきハーモニーを奏でる。

そして最後を飾るペアリングが「Colombulle La Colombière」
ネグレット100%。ペティアン・ロゼは、イチゴとの相性ドンピシャ。




■和歌山 柚子タルト メレンゲ
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タルト生地の香ばしさに、柚子クリームの清々しい甘酸っぱさ。
サイズ感も愛おしかった。



ふーっと幸せのため息を漏らしながらカウンターをみると、この美しさ!
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室之園俊雄シェフ、マダムでありパティシエールのナオミさんによる
スマートでいてセンスに満ちた空間。
夏の兆しを感じさせる清新でいて繊細、そんな味づくりに魅了された夜。



「Fusible」
神戸市中央区北長狭通5-1-13 ベルビ山手元町1F
050-3204-3196
open:通常は[木・金]18:00~23:00、
      [土・日]12:00~15:00、18:00~23:00
close:月・火・水曜
https://fusiblekobe.com/



■Come, Gone by Sonny Rollins from 'Way Out West'



by writer-kaorin | 2022-04-19 20:06 | Fusible | Comments(0)  

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