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「大阪焼ふぐの会 西天満」 ふぐ料理の新境地!

2022/8/29(やきふぐの日)OPEN!

「大阪焼ふぐの会」
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「大阪とらふぐの会」グループ6店舗目となる
新店舗のテーマは「焼ふぐ」。
てっちり、てっさを美味しく食べさせてくれるお店はあるけれど、
焼きをメインにした、ふぐ料理専門店は珍しいわ。
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ちなみに。
「大阪とらふぐの会」は完全会員制・紹介制だけど、
新店舗であるコチラは、来店時に登録することで、誰でも入店が可能。
「一般の方にも、ふぐの深い世界を知っていただけるように」とのこと。
そこには、かなり珍しい、目眩く“焼ふぐ”の世界が待ち構えていた。


なんと、ふぐを「15」近い部位に分ける。
それだけでも匠の技だが、
それぞれの部位を、焼肉感覚で、網焼きに!
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まずはビールで喉を潤し…。
コース8900円(9790円)をいただくことに。

(コースは税抜6000円台〜3種あり)
この日のふぐは佐賀・唐津産の3kgもの。


■先付 ふぐ汁
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ふぐの「まぶた」入り。聞いたことない部位だった。
しゃぶりつけば、むっちり、トゥルンとした食感楽しい。
汁は坦々ベースでほんのり辛く。のっけからカラダ温まる。



■湯引き
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さめ皮を、合わせたての自家製ポン酢で。
このポン酢、奥行きのある旨さ。
まぁるい酸味と柑橘香も堪らん。



■てっさ【上身】
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うっすら飴色を帯びた身は、ねっとり艶やか。
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噛むほどに、じわっと甘みが広がる。
ポン酢のまろやかな酸味が、身の旨みを助長させる。




そして、主役たちのお出ましだ。

1皿目の焼ふぐは【身皮・とおとう身】
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味付けは、にんにく・塩胡椒、そして八味。


ふぐは3層の皮で覆われている。
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1番内側の層「身皮」は、しっかり火を通すのが良いらしい。

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ブツッと歯切れがよく、コク深いエキスがじんわりと。
続く、ほろほろ感も堪らん。


2層目の皮が、この「とおとう身(遠江)」
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舌の上で、トゥルンと跳ねてとろける、
このゼラチン質、クセになるわ。


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続く「身皮」は、
とげ塩」と七味=八味で、飲ませる味わいだし



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「とおとう身(遠江)」の八味は、ゼラチン質と複雑な辛みが呼応。
食べるほど、お腹が空くし、罪悪感ないし。なんという口福。
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そして稀少な一皿が登場、
私にとっては、懐かしの味。


■ふぐの真子のぬか漬け
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真子、つまり卵巣には猛毒があり、通常は食べることができない。
(食品衛生法により食用が禁止されている)
しかし、福井や石川など地方では、製造可能な場所も。
2年以上の歳月をかけて、塩漬けやぬか漬けにすることで毒が抜ける。

福井・小浜出身のワタシにとって、
「真子のぬか漬けは」馴染みのある味だ。
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これは偶然なのか必然か…。
右の「真子の粕漬け」は、家族ぐるみでお世話になっている
福井・若狭地方の、ふぐ料理の宿で作られたもの。なんという出会い!
「梵」純米吟醸の酒粕を用いて3年熟成させたそれは、
濃厚で芳醇。思いのほか、やわらかな塩味。

いっぽう、左は石川産ゴマふぐ。2年熟成させているそうな。
こちらはねちっと、からすみのような歯触り。
福井も石川産も、いずれにも良さはあり、なにせ話題になる品。
はーっ、テンション上がったので、語りはアツい。笑
「松の司 純米吟醸 みずき」と共に。


■唐揚げ
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まるでスペアリブの如く、がむしゃらに頬張る。
ムッチムチで、ジューシーで肉厚。
ビールに逆戻りしそうになったが、ハイボールと共に。



2皿目の焼ふぐは…【ハラミ・黒ウグイス】
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手前の「ハラミ」は、身皮に覆われた横隔膜の部分。
「黒ウグイス」は、背ビレの根元にある筋肉であり、稀少部位。


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■ハラミ ネギ塩レモン
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弾力と歯切れの良さをあわせ持つ。ピンボケやけど。笑



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■黒ウグイス 八味レモン
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ブリンッと、弾ける弾力!
そして濃厚な味わいなのだ。



3皿目の焼ふぐは醤油テイストの【黒ウグイス、背肉】
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■黒ウグイス ワサビ醤油
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ホロリほどける質感の「黒ウグイス」。按配良く、深い旨みを感じる。


■背肉
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背肉(骨まわり)は、ふわっムチッと異なる食感。
さっぱりとした醤油ダレにより、身の旨みが際立ってた。



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ハイボール、おかわり。


ラストは【上身】で「すき焼き風」
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タレを絡めた上身を炙り…

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ごはん&絶妙な火入れの黄身を
覆うようにのっけて。
大口開けてパクリと頬張る。すると、

黄身のエキスが、ピュンッと迸ると共に
上身がホロリとほどけ、
スッキリ甘辛いタレが交わることで、めっちゃすき焼き風!
と、目を白黒させていたら、消えた…。夢を見いてたかのよう。


〆は雑炊かラーメンをチョイス。

■雑炊
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ふぐ料理の〆は雑炊に限る!
五臓六腑が喜んでいる。

とはいえ、ご一緒いただいたMさんがチョイスした
ラーメンを、一口いただきましたが、堪らんかった。
スープの滋味に溺れそうになりました。
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ピスタチオのアイスクリームで〆になりました。


ふぐを15近い部位に分け、それぞれの個性を生かした料理、さらには
「焼ふぐ」に特化したコース展開。
これはユニークネス、かつ味わいの面でも、かなーり発見が多かった。

この日は、変態的なふぐ愛をもつ、澤原社長にもお会いできました。
その語りのアツさったら!学びの多い時間だったし、
「大阪焼ふぐの会」という場所でしか体験できない、
ふぐの可能性を感じた夜でした。
リピ決定。
ありがとうございました。



「大阪焼ふぐの会 西天満」
大阪市北区西天満4丁目2-13 ひろやビル1F
06-6766-4937
https://yakifugu.com/nishitenma/




by writer-kaorin | 2022-09-24 10:46 | 大阪焼ふぐの会 | Comments(0)  

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