この日記の続きを、
また別の、旅の途中に更新中。
1995年創業
プラナカン料理の名門「The Blue Ginger (ブルージンジャー)」へ。
「The Blue Ginger」の円卓を囲んでいた。笑
(St.Regisはこの日、2回目の朝食だったのだが)
マレー半島に伝わるプラナカン料理の歴史は深い。詳しくはこちらを。
■クエ・パイティー(Kueh Pie Tee)
プラナカン料理・定番の前菜。
皮はサクサク、大根の甘煮や小エビ、サンバルソースがいい具合に融合。
野菜のピリ辛ピクルス。これが旨くて食べ進む。
■鶏団子のスープ
シャンパーニュを浴びるほどいただいた二日酔いのカラダに…
めちゃくちゃ沁み渡る。
どこぞの人気鶏料理屋さんの、至福の一杯的、深い味わい。
■オタオタ(Otak-otak)
魚すり身に、インドネシアのショウガ・ガランガルや、
ターメリック、ライムの葉
チリ、キャンドルナッツ、海老のペーストなどを練りこんだ一品。
ファッファ、そして複雑なスパイス香が時間差で追いかけてくる。
だけど着地点は
ホーカーで売っているそれとは違う、上品で洗練された味わい。
■豚のソテー(Satay Babi)
豚ロース肉をスパイスでマリネして、フライパンでソテー。
このスパイス、何が入ってんだろ。
複雑で、ココナッツのような甘やかさも。
■アヤム・ブア・クルア:鶏肉とブア・クルア(ブラックナッツ)の煮込み
(Ayam Buak Keluak)
プラナカン料理を語るに外せない一品。
カスタネットの形をした「クルアの実」。別名ブラックナッツ。
なんというか、一休寺納豆を彷彿とさせるコク、独特の発酵的風味。
チキンと一緒に、さらには何種類ものハーブやスパイスと煮込んでいる。
堪らん複雑味。ブラックナッツの虜になった。
■ブア ケルアック フライドライス
(Buah Keluak Fried Rice )
こちらもブラックナッツ入り。真っ黒なフライドライスの香ばしさ、
ガシガシ噛み締めるほどに広がる旨みが堪んない。
■ビーフ ルンダン
(Beef Rendang)
シンガポール版・ビーフシチュー。
牛角切りを、生姜、レモングラス、ライムの葉、カレー粉、
ココナッツミルクなどで煮込んだ一品。
スパイシーでまろやか、かつ清々しい。
どのお料理も、ジャスミンライスとともに。腹パン。
デザートは…
■Dessert of the Day
→黒米とココナッツミルクの温かいデザート
フランスのお米のデザート「リ・オレ」を彷彿とさせつつ
黒米の香ばしさがぐっと広がる。
タピオカとかき氷、黒蜜のデザート。別腹でした。
■ドリアン入りチェンドル
(Durian Chendol)
緑の虫のような、ニョロっとしたゼリー入りかき氷。
ココナッツミルクや小豆だけにとどまらず、ドリアン入り!
くさっ。でもうまっ。
「チェンドル」については、追って語ることにしましょう。
メニューは、基本マレー語なのでなじみがないんだけれど
キャプションの英語をガン見しつつ。
基本的には、地元のキーパーソンの女史おふたりイチオシのお料理がズラリ。
シンガポールという国の成り立ち、
そしてプラナカン料理のルーツについて聞き入る
学びの多いおいしいひとときでした。
そのプラナカン料理。
多国籍なニュアンスを感じながら、
日本人の琴線に触れるおいしさ。シェフありがとうございました!
そしてランチ後も食べ歩きは続く。結果、この国に住みたくなりました。
詳しくは後ほど。
「THE BLUE GINGER RESTAURANT」