名作詞家・松本隆さんと、毎度な皆さんとのXmas会
京都・北白川「Farmoon」にて。
松本さん、今年も公私共にありがとうございました。
オーストリアのGruner Veltlinerで乾杯。
■五島列島のハガツオ タルタル すぐき
大原の黄蕪、赤蕪、紅芯大根、紅くるり
サクサクと軽やかな人参の葉が添えられ、気分はクリスマス。
すぐきの酸味を活かしたタルタルソースが、
もっちりとしたハガツオと、大原の野菜たちを紡ぐ。
スペルト小麦、全粒粉、ライ麦からなるフラットブレットは
噛めば噛むほど、味わい深い。
「Schlawiner Cuvee Natur 57/Linder」from Germany
■敦賀のアオリイカ 大原の海老芋
極薄く切った、天女の羽衣のようなアオリイカ。なんて艶やかなの。
その下には、ほっくり味わい深い大原の海老芋。
イカスミのアイオリソースと春菊のオイルが重なり合い、より深く清々しく。
最初は「え?点心?」て口を揃えていた皆が、目を見合わせて、唸った…。
■伊勢のトロサワラ
カリフラワーと発酵レモンのソース
甘くクリーミーなソースは、発酵レモンの清新な風味が密かに。
軽く炙ったトロサワラとの相性は、高い境地。
そして聖護院かぶらの花が咲く。
「Le Mole 2021 / Quarticello」
エミリアロマーニャ州のオレンジワインは
金木犀のような甘やかな香りがほんのりと。
■羊と季節の野菜と
完全放牧の羊は、北海道・長沼町より。
福豆やローストしたカリフラワー、菊芋、柿、堀川牛蒡は
羊の出汁で炊いているという。
日野菜の葉っぱはパリパリ崩してお好みで。
羊は、清々しく、どこか懐かしい土のような香りさえも。
一口、味わうごとに
ローストした羊の優しい旨み、冬野菜の様々な香りや味わいが押し寄せる。
柿の素朴な甘みがまたいい仕事をしていて。
なんかもうね、身体が浄化されていく不思議な感覚でした。
「Nespola 2021 / Tutti Frutti Ananas」
■敦賀のセコガニ オレキエッテ
セコガニとオレキエッテという、その発想はどうから?
内子も外子もまぜこぜいた、セコガニの濃密な味わいに
大原の緑のソース、その冬の甘みが優しく深く寄り添うのです。
特注のクリスマスケーキは、京都「マールブランシュ」より。
清々しい味わいにつき、ビッグサイズをペロリ。
御影「ビアンヴニュ」のシュトレーンは私好みで、おかわりしたかった。笑
国境を軽々と超え、どこにもない味を生み出す
船越雅代さんの創造にただただ唸りっぱなし。
いつ伺っても、いただいたことのない皿の連続で、
ますます深く進化されている印象を受けるのです。
そして食べ手の感覚は研ぎ澄まされてゆく。
松本さん、船越シェフ、毎度な皆さん、ありがとうございました。
来年もよろしくお願いいたします。
「Farmoon」
京都市左京区北白川東久保田町9
Tel:なし
夜は紹介制のプライベートレストランとして営業
PS:
最近BGMを添付しないのは著作権のことを考えて。
怒られたわけではないのでご安心ください!w
そして本日、OLD TANNOYから流れるBGMは…
Salt Peanuts / Dizzy Gillespie
5時間かけて調理する七面鳥(10kg)の
焼き上がりをみながら、飲みながら、今。笑
BGMといえば…
<あまから手帖Online>
カオリンの「シェフのBGM」もチェックしてみてください♪
もういっちょ連載を。
<dancyu(ダンチュウ)>で連載を始めさせていただきました。
【大阪呑める食堂】