人気ブログランキング | 話題のタグを見る

「gucite」の酔い夜

北米出張から帰ってきました。
帰国早々の私を待ち受けていたのはー

愉快な仲間たちとの「gucite」ナイツ。
北浜は東横堀川沿いにある大好きな酒場「yacipoci」秋谷夫妻と
Meets Regional」編集長・松尾さんとの、ザ・同い年の会。
休日の酔い酔い夜。アッキー、ともさん本当にありがとう!


■木更津の水牛モッツァレラ ガスパチョ
「gucite」の酔い夜_b0118001_20080240.jpg
竹島英俊さんによる(KURKKU FIELDS)水牛モッツアレラは
いつにも増してむっちり弾力があり、さっぱりとしたミルキー感。
ガスパチョが放つ、ギュッと凝縮した夏野菜の清々しさ、ほのかな辛みが
夏を運んできた。



「gucite」の酔い夜_b0118001_20113837.jpg
「Garconne 2021 Domaine de la cure」
ガメイ種のペットナットfromボジョレー。
蒸し暑い日の黄昏酒に、サイコウ。



■〆鯖のブルスケッタ
「gucite」の酔い夜_b0118001_20114990.jpg
いつもながら見惚れてしまう…。
ピエモンテ産白カビチーズのコクが
按配やらこい〆鯖と、田舎パンを紡ぎ
サルサヴェルデの香りに、グラスを持つ手が止まんない。



■バスク豚(キントア豚)のロースト トンナートソース
「gucite」の酔い夜_b0118001_20120487.jpg
下の上でスッととろけるクリアな脂にメロメロ。
そしてお皿を舐めたいくらい旨いよね〜このソース、って盛り上がる。





「gucite」の酔い夜_b0118001_20122623.jpg
「イワシの甘酢漬け」はキュッとくる甘酸っぱさが心地よく、
Angiolino Mauleの「SASSAIA」がもうね、すいすい進んだ。
「牛タンのボリート」の風味はどこまでも清々しい。
「木下牛ミンチのカツレツ」は噛みごたえも、味の凝縮感も上々。
トマトのソースが何しろ旨い。



「gucite」の酔い夜_b0118001_20123861.jpg
名残の一品「ドイツ産ホワイトアスパラガス」
甘みだけでなく、じわっと広がる苦味がまた、質朴な甘みと香りを助長する。
あー食べてなくなるのが惜しい。それは西尾シェフが織り成す全ての皿に言えること。



■イサキ 剣先イカと雑穀のペスト・ジェノヴェーぜ
「gucite」の酔い夜_b0118001_20125120.jpg
皮目のみ軽く炙ったイサキは、香ばしさとねっとりとした旨みが同居。
驚いたのは、ジェノベーゼは目の前でバジルの葉をちぎるところから。
そんな作りたにしかない清々しい香りを纏うのは
アブルッツォ州の雑穀や剣先イカ。その発想はどこから!?って唸りっぱなし!



■ズッキーニの花 水牛リコッタ 岩魚の裏漉しスープ 
「gucite」の酔い夜_b0118001_20130311.jpg
「gucite」の酔い夜_b0118001_20134022.jpg
ふぁっと軽やかな花の中には、
チーズ職人・竹島英俊さん作、水牛リコッタという愉悦。
ズッパ・ディ・ペッシェの清々しい旨みが見事なハーモニーを奏でる。



■ブルターニュ産 仔牛
「gucite」の酔い夜_b0118001_20140290.jpg
「叩いてないミラノカツレツ風」と西尾シェフ。
ピンク色した表情にニンマリしつつ頬張れば、
びっくりするくらいキメの細かな身質。
ミルキーでどこまでも初々しく、だしのような優しい旨みが広がる。



■タヤリン タコのアラビアータ リコッタの塩漬け
「gucite」の酔い夜_b0118001_20141256.jpg
タコはぶつ切りにしてフレッシュトマトなどと一緒に煮込むところから。
フレッシュかつ、深い旨みとピリ辛さが、麺に絡む。
塩漬けリコッタがめっちゃいいアクセント。
またもや「小サイズで」という注文を後悔するくらい、不動の存在感。



積もる話がありすぎて、思わずグラスが進む。
アメリカとカナダでは、クラフトビール三昧だったので、
なおさらナチュラルワインの飲みのピッチ加速。
[本日のワインたち]数本撮影し忘れ
「gucite」の酔い夜_b0118001_20143548.jpg
「Meno Rosso Colle San Massimo」
アブルッツオのロゼのしみじみとした味わいったら。カラダが蕩けてしまいそう。


「gucite」の酔い夜_b0118001_20144588.jpg
「Quarticello Le Mole」


「gucite」の酔い夜_b0118001_20145373.jpg
「SASSAIA. Angiolino Maule」


「gucite」の酔い夜_b0118001_20150902.jpg
「Riesling 2021 Pierre Frick 」


「gucite」の酔い夜_b0118001_20152139.jpg
「VALDE 2020 Oppeddentro 」


「gucite」の酔い夜_b0118001_20152808.jpg
「Pinot Noir Katz Raphael Les Vins Pirouettes 」



西尾シェフは、絶妙な間合いをもってワインを注ぎ、料理をサーブする。
しかも、ジェノベーゼなら、バジルの葉っぱをちぎり撹拌するところから。
素材の息吹をしっかりと感じさせる皿の数々を、一人で淡々と。
ワンオペという言葉が取り沙汰される前から、孤高の存在。
だからいつおじゃましても、魅了されっぱなしなのです。

「gucite」の酔い夜_b0118001_20161770.jpg
アッキー、ともさん、松尾さん。次の会合も楽しみにしてまーす♪


「gucite (グシテ)」
https://www.instagram.com/gucite_table_cave/


by writer-kaorin | 2023-06-30 20:24 | gucite | Comments(0)  

<< 「旬彩天つちや」 「IBRA」のこと >>