北米出張から帰ってきました。
帰国早々の私を待ち受けていたのはー
愉快な仲間たちとの「gucite」ナイツ。
休日の酔い酔い夜。アッキー、ともさん本当にありがとう!
■木更津の水牛モッツァレラ ガスパチョ
竹島英俊さんによる(KURKKU FIELDS)水牛モッツアレラは
いつにも増してむっちり弾力があり、さっぱりとしたミルキー感。
ガスパチョが放つ、ギュッと凝縮した夏野菜の清々しさ、ほのかな辛みが
夏を運んできた。
「Garconne 2021 Domaine de la cure」
ガメイ種のペットナットfromボジョレー。
蒸し暑い日の黄昏酒に、サイコウ。
■〆鯖のブルスケッタ
いつもながら見惚れてしまう…。
ピエモンテ産白カビチーズのコクが
按配やらこい〆鯖と、田舎パンを紡ぎ
サルサヴェルデの香りに、グラスを持つ手が止まんない。
■バスク豚(キントア豚)のロースト トンナートソース
下の上でスッととろけるクリアな脂にメロメロ。
そしてお皿を舐めたいくらい旨いよね〜このソース、って盛り上がる。
「イワシの甘酢漬け」はキュッとくる甘酸っぱさが心地よく、
Angiolino Mauleの「SASSAIA」がもうね、すいすい進んだ。
「牛タンのボリート」の風味はどこまでも清々しい。
「木下牛ミンチのカツレツ」は噛みごたえも、味の凝縮感も上々。
トマトのソースが何しろ旨い。
名残の一品「ドイツ産ホワイトアスパラガス」
甘みだけでなく、じわっと広がる苦味がまた、質朴な甘みと香りを助長する。
あー食べてなくなるのが惜しい。それは西尾シェフが織り成す全ての皿に言えること。
■イサキ 剣先イカと雑穀のペスト・ジェノヴェーぜ
皮目のみ軽く炙ったイサキは、香ばしさとねっとりとした旨みが同居。
驚いたのは、ジェノベーゼは目の前でバジルの葉をちぎるところから。
そんな作りたにしかない清々しい香りを纏うのは
アブルッツォ州の雑穀や剣先イカ。その発想はどこから!?って唸りっぱなし!
■ズッキーニの花 水牛リコッタ 岩魚の裏漉しスープ
ふぁっと軽やかな花の中には、
チーズ職人・竹島英俊さん作、水牛リコッタという愉悦。
ズッパ・ディ・ペッシェの清々しい旨みが見事なハーモニーを奏でる。
■ブルターニュ産 仔牛
「叩いてないミラノカツレツ風」と西尾シェフ。
ピンク色した表情にニンマリしつつ頬張れば、
びっくりするくらいキメの細かな身質。
ミルキーでどこまでも初々しく、だしのような優しい旨みが広がる。
■タヤリン タコのアラビアータ リコッタの塩漬け
タコはぶつ切りにしてフレッシュトマトなどと一緒に煮込むところから。
フレッシュかつ、深い旨みとピリ辛さが、麺に絡む。
塩漬けリコッタがめっちゃいいアクセント。
またもや「小サイズで」という注文を後悔するくらい、不動の存在感。
積もる話がありすぎて、思わずグラスが進む。
アメリカとカナダでは、クラフトビール三昧だったので、
なおさらナチュラルワインの飲みのピッチ加速。
[本日のワインたち]数本撮影し忘れ
「Meno Rosso Colle San Massimo」
アブルッツオのロゼのしみじみとした味わいったら。カラダが蕩けてしまいそう。
「Quarticello Le Mole」
「SASSAIA. Angiolino Maule」
「Riesling 2021 Pierre Frick 」
「VALDE 2020 Oppeddentro 」
「Pinot Noir Katz Raphael Les Vins Pirouettes 」
西尾シェフは、絶妙な間合いをもってワインを注ぎ、料理をサーブする。
しかも、ジェノベーゼなら、バジルの葉っぱをちぎり撹拌するところから。
素材の息吹をしっかりと感じさせる皿の数々を、一人で淡々と。
ワンオペという言葉が取り沙汰される前から、孤高の存在。
だからいつおじゃましても、魅了されっぱなしなのです。
アッキー、ともさん、松尾さん。次の会合も楽しみにしてまーす♪
「gucite (グシテ)」