岡山・備前市鶴海。
穏やかな瀬戸内海を臨む、のどかな地に、2023/9/3
「溢彩流香(イーサイリューシャン)」が移転オープン。
1日1組限定。
「溢彩流香」としてはもちろんのこと、
オーベルジュとして(宿泊施設の名は「cRoom」)
新たな船出を切った店主のリンさん。
改めて、おめでとうございます!
大阪から車を走らせること約2時間で、別世界へ。
お腹はペコペコ、身体がリンさんの餃子や一品を欲しているのがわかる。
宿泊施設「cRoom」や予約については後ほど紹介するとして…
まずはおいしい時間の始まりです。
■冬瓜スープ
豚スネ肉から引いたスープで、冬瓜を煮込んでいる。
冷やし固めたそれはトゥルンとしていて、クリアな味。
冬瓜の清々しさも上々。
■牛とセロリの水餃子
懐かしい味!
牛の旨みを感じつつ、その肉汁は清々しい。
セロリがいい仕事してます。
はぁー幸せのため息。そして、なんぼでも食べられるわ。
「次はね、吉田さんのチーズを使った餃子を作ったから食べて欲しいです」とリンさん。
岡山「吉田牧場」のチーズを用いた新作だ。
うっすら黄色がかった生地は、
瀬戸内産の石臼挽きふくほのか(小麦粉)に卵を練り込んでいる。
具は吉田牧場のマジヤクリ、マッシュルーム、少しの豚肉。
瀬戸内のレモンを絞った塩レモンをチョンとつけて。
頬張れば、チーズのコクと、マッシュルーム&豚の優しい旨みがじんわりと。
レモンは酸味がやらこいから、気持ちのよ〜い感じに調和していた。
リンさんはお庭で野菜やハーブを栽培している。
だから色白の水餃子は、海老と豚肉と自家栽培のバジル。
バジルの強すぎない爽やかさが、
プリッとした海老のピュアな甘味を引き立てていた。
■水晶餃子
見惚れてしまう・・・。
アカンアカン、と我に返り、アツアツをいただきます。
水晶のように透き通った生地は、艶々でプルルンッとしていて。
豚肉のジューシーさ、中国クワイのシャキシャキ感、
ハクサイ、ニラの味わい、それぞれの食感と風味が時間差でやってきて、
口福なんて言葉では言い表せないくらい幸せな結末。
食べるほどにお腹が空いてくる。めっちゃ久しぶり、この感覚。
■黒毛和牛ほほ肉 煮込み
酒、醤油、薬味や五香粉を加え煮込んだほほ肉は、
深いコクを感じながらも清々しい。
しっかりとした身質ながら、ほろりと崩れゆく繊維質が堪らん。
豆腐も忍ばせたゴーヤも、端正な味だし
庭で育てたパクチーの花が、初々しい香りを放つ。
■天然 鰻と ししとうの炒め
ネギ、生姜、塩を用いたシンプルな味わいながら
ムチッとした鰻のマッチョな感じに、クリアな風味に、
ぐいっと心を鷲掴みにされた。
何しろ、時折やってくるししとうの鮮烈な辛味が絶妙に相まって
軽くK点超えの感動。
いつもの「干し肉チャーハン」をおにぎりで。
五香粉のエキゾティックな香りが漂う、自家製の干し肉。
あぁこれこれ、もうめちゃ好きな味。
米パラ、按配優しく、ペロッと瞬時に消えた。
デザートには、シャインマスカットを。
パリッとした果皮と、弾力のある果実。
岡山の恵みをたっぷりいただきました。
瀬戸内市産の小麦粉、吉田牧場のチーズ、
地元農家の露地もんの季節野菜や
自家栽培のハーブや野菜を用いながら、料理を作る。
しかも、地元・備前の作家さんによるオリジナルの器も完成したらしい。
たまたま、ご縁があって備前らしいが
ゆっくりとした時間が流れる、風光明媚なこの地で、
地域に根差した味づくりは、リンさんがずっとずっとやりたかった夢だろう。
オーベルジュについては追って紹介しますね。
新「溢彩流香」、そして「cRoom」の料金体制ほか一部の情報が、
お店のブログで紹介されています。下記をチェック。
・新溢彩流香の一部を公表します
・11月12月の予約は可能になりました
リンさん曰く
「今年中は、ゆっくりやる予定です
ご予約はどうぞ、08040176682まで」とのこと。
私は
秋冬、小豆島へ行く機会が増えるので
日生に前入りして、「溢彩流香」と「cRoom」を楽しみたいと思います。
「溢彩流香」Blog