大阪・本町
「Quoi」
“クワァ”と呼ぶ。
フランス語で「何?」「なんだって?」みたいな。
世界の美食家にその名を轟かす
『La Cime』による新展開。
たった7種の食事パンと、料理人が考えるスプレッドを軸にしたベーカリーだ。
ラシームの2軒隣に、2024/5/15open
改めまして、おめでとうございます!
そして『La Cime』は
大阪の宝。高田シェフ、おめでとうございます!
さて「Quoi」
厨房に立つのは、3人の女性パン職人たち。
右から、池田由美子シェフ。赤松昭子さん、山田笑美さん。
池田シェフは、かの『シニフィアンシニフィエ』志賀勝栄シェフの元で7年、武者修行。
志賀シェフといえば、"低温長時間発酵"と"高加水パン"の
開拓者として名高い、パン業界のレジェンド。
赤松さんと山田さんとも、有名パン店で経験を積んだベテラン。
同業の戦友だった3人が、「Quoi」に集結した。
そのパンは、たった7種の少数精鋭。
シンプルかつ心に響く味揃いだ。
*ベーグル
(プレーン・塩・ゴマけし)
クラシックなベーグルとは一線を画している。
歯切れが良くサックリ、重たさを感じさせない新感覚のベーグル!
写真用にカットしたけれど、
ちぎってスプレッドをたっぷり塗って食べるのが私好み。
あ、めちゃ商品撮影っぽくなってるけれど、
いつもパスタ生地やタルト生地をこねる台の上。
*パンドミ
2種の国産小麦を軸に、ホップや米麹などからおこしたホップ種を使用。
湯種製法と低温15時間発酵の合わせ技で、
小麦と酵母の甘みがじっくり引き出されていて、しみじみ美味しい。
*カレーパン
あー。「Quoi」のカレーパンにどハマりしてる私。
ふわっ、しっとりとしたブリオッシュ生地を頬張れば、
カルダモンやターメリックほか、鮮烈なスパイス感とシャープな辛みが押し寄せる!
具がないからこそのインパクト!これもシンプルの極み。
*クッキー
むちっとしていて、ちょっとレアな質感はクセになるし、
ゴロゴロ入るチョコは苦味と酸味のバランスが良くって
アマゾンカカオのカカオニブの香りと食感が堪らん。
何しろドデカいクッキー。
だからランチに3時のおやつに、小腹が空いたときに‥と、1日に何度も食べたい。
語り始めたら長くなりそうなのでここら辺にしておいて。
クロワッサン、バゲットやチャバタ、カンパーニュなど、少数精鋭のパンたちは
池田シェフの修行僧のような日々があったからこその、技術の高さが窺えるのです。
だけれども、尖っていなくて、なんかしみじみ身体にスーッと馴染む
味わい深さがあるんだ。
そして高田シェフが考えるスプレッドが魅力的すぎるわ。
スプレッドは、日替わりで数種を用意。
クリームチーズ(クリチ)にキムチとパプリカ、とか
クリチとキャヴィア、クリチと青唐辛子の酢漬けなどなど
これはもうね、ニューヨークのベーグル屋さんに
逆輸入すべきなんじゃないか!?とさえ思う
料理人、もとい高田シェフならではの、
国境をすなり超えた、旅する感覚で味わうスプレッドなの。
そして今日もQuoiへ伺い、週末のパンをたっぷり購入。
入口すぐの壁には、
池田シェフの師匠「シニフィアン シニフィエ」志賀シェフのサインが。
「美味の追求」
シンプルでいて深い、深すぎる言葉です。
日々の暮らしに寄り添う、「Quoi」のシンプルなパンたちに惚れました。
次は、カプチーノにクロワッサン ドボン、したいな。笑
高田シェフ、池田シェフ、スタッフの皆さん
いつもおいしい感動をありがとうございます。
「Quoi」