7月の「gucite」ナイツ。
料理人の皆さんと愉快な仲間たちと。
カウンター席には京都からやってきた飲食関係者の姿。
まいどです〜、な遭遇に気分が上がる。
お客様は基本、飲める方のみ。
西尾シェフおまかせのお料理と、
ナチュラルワインのペアリング、その妙味にどっぷり浸かろう。
■ガスパチョ 竹島英俊さんの水牛モッツァレラ
ガスパチョは凝縮感ある夏の味。
鮮やかな南イタリアの風が吹く。
竹島さんの水牛モッツァレラは、
ミルキーでいて爽快。気持ちいい一皿にて幕開けです。
■〆鯖のブルスケッタ
変わらないという安心感が好き。
とはいえ、〆加減は冬のそれとは違う印象。そこに
キュンと程よい酸味と、サルサヴェルデの鮮やかさ、
ピエモンテ産白カビチーズのさらりとしたコクが重なり合う。
唸るナチュラル、続々と。
■仏バスク地方「ピエール・オテイザ」
バスク豚“キントア”のロースト トンナートソース
上品な脂がスーッと舌の上で蕩け消えゆく。
アンチョビやケイパーも加えたトンナートソース(ツナマヨ)の
旨みや酸味がいい感じ。
■前菜4種
左から
「インサラータルッサ(ロシア風ポテトサラダ)のサーモン巻き」は飲ませる味だし
「イワシのアグロドルチェ」の甘酸っぱさにレーズンの甘みが融合。
「ピエモンテの仔牛」の初々しい味わいと、トマトピュレの凝縮感。
「鱧とカチョカバロとズッキーニの重ね焼き」はホァッホクッ、ジューシー。
ここらで「LA BIANCARA / SASSAIA」という愉悦。
■花ズッキーニ、水牛リコッタチーズ 海老
ズッパ(スープ)は
手長海老やハモ、カサゴほか20種の魚介の旨みが凝縮。
頬張ればファファっと軽やかなテクスチャー。
リコッタの澄んだ味わい海老の旨みが響き合う。
ズッパはもうね、お皿舐めたいくらい。笑
■ケンケン鰹
ローマの伝統野菜「プンタレッラ」と共に。
アンチョビやレモンのシャープさ、
ホースラディッシュの爽やかな辛みが、
思いの外、もっちりとしたケンケン鰹の味わいを引き立てていた。
■木下牛 ウデ ミスジ
口当たりは軽いけれども、噛むほどに深い旨みがじわじわと。
木下さんのお肉は、西尾シェフの手にかかると
食べるほどに、どんどん食欲が湧いてくるのです。この感覚、毎回。
おいしさを越えた何かがある。
■タヤリン トリッパ アラビアータ
ちょっと少なめ、とお願いしたことに後悔した。笑
これはもう孤高の組み合わせ。
トリッパは清々しく、卵麺はグッとコク深く。
アラビアータの辛味や加減に、ノックアウトだった。
胃薬という感覚の食後酒。
おかげで翌日、早朝開始の仕事もスイスイ捗ったのでした。
夏が来れば思い出す、イタリアのあの味、この味、を体感しつつ
心をグッと鷲掴みにする、西尾シェフらしい皿、続々。
気心知れた皆さんと一緒に過ごす、時よ止まれなひととき。
西尾シェフ、Tっち、みなさん、ありがとうございました★
「gucite (グシテ)」
大阪市北区天満2-7-1 末澤ビル102
*要予約、基本的にワインを飲める方のみ