大阪・東住吉区
点心専門店「点心工房 九龍」へ。
念願の訪問だ。
オーナー・藤田梢さんは
「大阪あべの辻調理師専門学校、辻調理技術研究所(中国)」を卒業後、
同校で20年以上、中国料理講師を務めてきた方だ。
点心師・山口 悟さんは、藤田さんの教え子であり「福臨門」出身という最強タッグ!
この日は、
各業界の濃ゆい皆さまと共に。
「Talento Pas Dosé MB Millesimato/ Peri Bigogno」
from ロンバルディア州
ドザージュ・ゼロのブラン・ド・ブラン。
骨格しっかり、スムースかつ余韻はエレガンテ。この泡かなり好み。
基本、点心メニューのみなのだが
この日は「光山スペシャル」というおまかせコースにて♪
◆前菜3種
右から「四方竹・インゲン・干しエビの炒め」は芳しく
「鴨肉とクラゲの麻辣和え」は鮮烈な辛味と優しい甘みが共鳴。
「海老の炒め」は皮がサクプチと弾け、身はしっとり。飲ませます。
◆松茸とワンタン すっぽんのスープ
そのワンタンは天女の羽衣のようだ。艶やかでシルキー。
優しく深い旨みがじんわりと滲み出た。
松茸が香り、すっぽんをベースにしたスープはどこまもクリアで深い。
この日はサプライズ・ゲストが登場!
阿倍野・松崎町にある「Bar 7th」鮎川正徳さん。
2024年10月に開かれた「第51回 全国バーテンダー技能競技大会」で
見事、総合優勝!阿倍野から日本一って、凄いわ。
鮎川さんおめでとうございます!
そして山﨑12年のハイボール、最高でした。
◆真鯛の刺身 中華仕立て
鼓油ソースがいい具合に絡み、鯛の旨みを引き立てている。
ナッツや春巻きの皮、パクチーがいいアクセント。
アキさん(光山英明さん)セレクト、ツボにはまるワイン揃い。
「Fiano di Avellino / Rocca del Principe」
カンパーニャ州を故郷とする、フィアーノ種100%。
洋梨のような芳しさが印象的。ほろりとした苦みの余韻が、中国の味に寄り添う。
◆帆立貝柱 フカヒレ 蒸し餃子
緻密な手仕事!テンション上がります。
皮の透明感も、この上なく美しい。
ホタテはピュアな甘みを放ち、椎茸ほか素材の旨みが融合。
そしてフカヒレの方は、ツルリとした質感も味わいも上等。
ニンマリしまくり。
北京ダックがデンッと登場!恐るべし「光山スペシャル」。
鴨皮はバリリ、
甜麺醤の甘さやキュウリのさわやかさ、ネギの芳しさが混然に。
いやー手づくり餅皮もすこぶる美味。食べ続けていたい。
◆蛤 ココナッツカレーのグラタン
蛤のピュアな甘みとココナッツの甘やかな香りのハーモニー。
スパイス感程よく、しみじみ美味。
◆ワタリガニ小籠包 蟹爪焼売
こちらも蒸し立てホカホカ。
小籠包をハフハフ頬張れば、皮の張りよく、上品なジュの嵐!
焼売はぷりんっと食感、濃厚な旨みが滲み出た。
◆鮑パイ
鮑はファファ、スッと歯が入る柔らかさで
何層にも織り込んだパイの、ハラリ繊細な食感と芳しさが、もう最高!
◆飛騨牛 煎り焼きパイ
パイ生地はザクバリッと力強く香ばしく。
ほろほろっ崩れ、肉の旨みとスパイシーさが押し寄せた。
合うんだ、このロゼが。
「Primitivo Rosato Salento IGP / Francesco Marra」
赤い果実を思わせる凝縮感と、柔らかなタンニンが良き。
アキさんの名言「ナチュナチュしていない自然派ワインが好き」とはこのこと!笑
贅沢にも、鮎川さんが総合優勝した際のカクテルを披露。
ナイトフォール(夕暮れ)/Nghtfall
美しい黄昏、そしてマジックアワーを思い起こさせる。
アプリコットやパッションフルーツのリキュールの香りが
たちまち南国へと誘ってくれた(皆はハワイの夕暮れって盛り上がってた)。
鮎川さん、ありがとうございました。近々じっくり「Bar 7th」に伺います!
◆牡蠣 湯葉巻き オイスターソース蒸し
牡蠣のエキス炸裂。そして湯葉の風味の余韻が気持ちいい。
アーモンドのプリンと中国茶でほっと一息。
点心の技と味わいに唸り、
旬の素材らしさを感じさせる一品料理の数々にこれまた唸り…。
ずっと噂ではお聞きしていたものの、想像していた以上に感銘を受けました。
アキさん、藤田さん、山口さん、鮎川さん
そして皆さま、本当にありがとうございました★
「点心工房 九龍」
大阪市東住吉区田辺4-1-27
06-6654-7718
「Bar 7th」
大阪市阿倍野区松崎町3-17-13
06-4399-7555