滋賀・瀬田「炭火割烹 蔓ききょう」
いつもありがとうございます✳︎
「蔓ききょう」西澤芽久美さんは料理人であり猟師の顔をもつ。
この日は待ちに待った、アレとコレとアレもいただく夜。
錚々たるワインが待ち構えていたので、ビール小で喉を潤す。
料理は芽久美さんにおまかせ&食べたいアラカルトを組み合わせて。
■海老芋からあげ
撮影を忘れて頬張る。笑繊細な衣のなかから、ねっとりと旨みがにじみ出て。
この質朴な甘みに、寒さが増す季節を感じるねー。
お次は待ってました!の「三関せり」が登場。
産地は秋田・湯沢の三関地区。
白く伸びた根が特徴的で、根っこまでおいしく食べられる。
その「三関せり」と、滋賀・マキノの原木椎茸。さらに…
滋賀・ツキノワグマとともに
念願の「三関せりとツキノワグマの熊鍋」をいただきます。
熊のお供はこちら。
■Gevrey Chambertin 2009
Denis Mortet
■CHATEAU PAVIE 1989 SAINT-EMILION GRAND CRU
CHATEAU PAVIE
ふぅ〜。飲む前に感嘆の声がもれる。
ドニ・モルテのジュヴレ・シャンベルタン。
口当たりはなめらかな印象で、古樹ならではの凝縮感と深みを感じる。
その深みのある味わいのなかで
時折、優しくしなやかな表情をみせてくれる。
心が洗われる、素晴らしいヴィンテージ。
熊肉の脂はどこまでも清らか。
三関せりは、葉や茎が太く、食感はシャキシャキ。
白く長い根っこは濃厚な味わいだ。
しかも、とにかく香り高い。なんせ濃さが違う。
だから熊肉と、見事に対峙するのだ。
マキノの原木椎茸と熊肉。一緒に頬張れば、
どんよりとした雲に覆われた湖北地方の
険しい山々が脳裏に浮かんだよ。
もう一種のワインはサンテミリオンの名宝「シャトー・パヴィ」
(プルミエ・グラン・クリュ・クラッセA)
SAINT-EMILION GRAND CRUのなかでも
偉大な年として知られる1989
まぶたを閉じて味わい、深呼吸をすると…。
森の中をさまよい歩く私がいました。
エレガントさと力強さを兼ね備え、
角が取れた柔らかなタンニンの余韻に浸るのでした。
その後も、まるでわんこそばの如く、熊鍋を何杯もおかわりし、
目の前の焼き台は、魅惑の光景。これを眺めながらしみじみとグラスを傾けるのです。
■琵琶湖 天然 真鴨
ハンターの芽久美さんが仕留めた真鴨を炭火焼で
実山椒、燻製塩と共に。
噛むほどに、赤身の旨みが滲み出る。
脂付き程よく脂は甘く。心地の良い野生味を感じながら
シャトー・パヴィに溺れる至福。
■近江牛 ミスジ
近江牛のミスジは「サカエヤ」より。
この断面に見惚れる。
まずそのまま味わえば、香り高く深遠な味わいがずっと続く。
燻製塩をはらりかければ、肉の甘みが深みを増し、
鮒すしの飯とバジルのピュレとも相性大。
■ハツ
シャクッと、ぷるんぷるんの心地よさ。そして甘い。
タスマニアマスタードがいい仕事をしていました。
熊肉は、脂身から赤身へと。スープはエレガントかつ深く、
だからエンドレス熊鍋。
さらに「自家製からすみ」が登場。
按配がすこぶる良いのだ。甘・旨。
〆はシャンパーニュ
「PHILIPPONNAT ROYALE RESERVE NON DOSE」
ノン・ドザージュ。このピュアな味わい、和食向き。
ラストなのに、飲み続けていたいテイストでした。
〆の〆には鶏スープを。炭水化物なし、でフィニッシュ。
熊鍋と目眩くワイン、さらには
ハンター・芽久美さんならではの馳走の心、そして技に酔いしれました。
冬のシーズンに再び「蔓ききょう」に伺いたいな。
まりこママ、芽久美さん、
ご常連Fさん、Tちゃん、いつもありがとうございます。
「炭火割烹 蔓ききょう」
滋賀県大津市瀬田2-2-1
077-545-7837