「ムラタ料理店」
大阪・阿倍野区文の里。
静けさ漂う住宅街にひっそりと佇む料理店。
念願の訪問、念願のメンツと(言うてもサシ飲み)。
店主の村田邦夫さんは、
「フジマル食堂」大阪駅ステーションシティ店のシェフを経て
「島之内フジマル醸造所」でも活躍をされた料理人。
オープンはちょうど2年前の、2023年1月1日。
明日、2周年ですね。村田さん、おめでとうございます。
そして奇遇にも、私と村田さんは、生年月日が全く同じ。笑
広々としたカウンターと低いチェアを配していて。
入店して間もないのに、気がつけばリラックスしている自分がいてた。
行きたい行きたいと思いつつ、はや2年が過ぎたこの日。
村田さんの元ボスであり、
ワイン、さらには飲食業界では知らない人はいない
藤丸智史さんとの、恒例のサシ飲みディナー。
胸の高鳴りを抑えつつ、ボトルはフランチャコルタで。
乾杯。
「Blanc de Blancs Dosaggio Zero / Alessandra Divella」
キュンと、伸びやかに広がる酸味が気持ちいい。
「ムラタ料理店」の品書きは、素材名といい調理法といい
魅惑的すぎて決めきれない。 しばし飲みながら嬉しい迷いの時間。
■炙ったサバのカルパッチョ カリフラワーのマリネ添え
やらこい〆加減が、サバの素材らしさとスッと引き立たせている。
炙りの香りもいいなー。カリフラワーのピュアな甘みがそっと寄り添う。
■なにわポークのタンときのこ・白インゲン豆のスープ
香味野菜ときのこ類、白インゲンの素朴な味わいに
タンの清々しい風味。温さも絶妙で、心にじんわり響く味。
■兵庫県相生の牡蠣と海老芋のソテー 白ネギと青菜のソース
牡蠣はぷっくり、香ばしくどこまでもミルキーだし
だしで炊いてからソテーした海老芋の、深遠な味わいには目を細めるしかない。
ソースの優しい味わいに浸りっぱなしだったし
忍ばせたクスクスにより、日本の旬と伊の表情、クロスオーバー。
「Greco di Tufo Miniere / Cantine dell'Angelo」
次のパスタに照準を定めて
ナポリの郷愁。程よい酸味がありバランス抜群。
■足赤エビとうずら豆の煮込みソース マルタリアーティ
自家製ショートパスタ・マルタリアーティは
「不揃いの四角形」という意味をもつ。
煮込んだうずら豆とそのペースト、海老だし、その身がゴロリと。
なんだろう、濃厚とはちがい、深みがあり優しいのだ。
ほんのりハーブ系の爽やかなニュアンスもあり、
ずーっと食べ続けていたい感覚に陥るのです。
■北海道 石田めん羊牧場の羊 もも肉のオーブン焼き
はぁ〜この熱の通し方には見惚れる。
ナイフがスッと入り、その一切れを頬張る。
羊特有のクセを感じない、むしろ清らかな風味がただよい、
噛むほどに深い旨みがじわじわと広がる。
マルサラを利かせたソースの深み、菊芋のピュレ、
くたくたに蒸し焼きにした菜花も、しみじみ美味。
もう一巡したかった。笑
村田さんの人柄が、料理に滲み出ていた。
芯、そして確かな技をしっかり感じながら、優しく味わい深いのだ。
なくなるのが惜しい……何度そう思ったことか。
村田さん、そして藤丸さん、ありがとうございます!
藤丸さんとの出会いは、彼が日本橋の路地の酒屋の自販機奥に
「WINE SHOP FUJIMARU」を開業した年からの、長〜いお付き合い。
心開いてなんでも話せる、友人の一人だし、
彼の、有言実行の姿をずっと見続けていて、私も刺激を受け続けている。
積もる話があり過ぎて、時間が足りないので
近いうちにお茶かサク飲みしましょう。
村田さん、2周年おめでとうございます。
そしてヘベレケ日記をご覧いただいている皆さん、
今年もお世話になり、ありがとうございました!
2025年もよろしくお願いいたします。
「ムラタ料理店」
大阪市阿倍野区文の里3-2-15
06-7777-5528