神戸・六甲道にある和食「いわもと」へ。
ご常連であるロックなドクターと、
プロデューサー/ホテルジャーナリストである
松澤壱子さんとの3人会
ということで、勝手に命名「壱子会」
店主・岩本晃武さん渾身のおまかせコースは
茶碗蒸しにて幕が開ける。
あん肝の茶碗蒸し。芽ねぎと奈良漬とともに。
組み合わせの妙味にのっけから唸る。
肌寒い夜だったから、心身にじんわりと染み渡った。
岩本さんの洒脱なトークも楽しい。
椀物
金目鯛、ほうれん草の真丈、神馬草(海藻)、菜の花。
だしのふくよかな味わいに、綻ぶわ。
キンメはむっちり脂のノリもよく、
真丈は、驚くほどふわふわほわほわ。春の香りの余韻。
ここらで日本酒へシフト。
「大信州 いち引き 生酒」
長野・大信州酒造。
ナチュラルな甘みと軽快な酸味。おりのふくよかな旨みがじんわり広がる。
ここからは、日本酒がとめどなく進む逸品、続々と。
〆鯖
皮目を瞬間炙りに。
シャクッとした歯触りと共に、
炙りの香ばしさと、脂の旨みがじゅんわりと。
締めすぎない加減が絶妙。
金目鯛
軽く湯霜に。じとっと広がる脂の甘みにニンマリ。
穴子
酢橘とちょっとの塩で。
ブリンッと押し返す弾力。噛むほどにクリアな脂の甘みがスッと広がった。
ブリ
わさび醤油と共に。脂びっしりながら、なんて上品な余韻。
クエ
ちり酢を忍ばせいる。頬張れば、じとっと広がる旨みに続き、爽やかな後味。
さわら漬け
艶やかだ。漬けのコクが、澄んだ脂の甘みを引き立てる。
ここらで「黒龍 さかほまれ」
透明感のある味わい、上品な旨みのインパクトも素敵。
太刀魚
断面のグラデーションが美しい。肌理は細かく、脂の甘みは清々しい。
平貝 炙り
頬張ればシャクッ。タイラギ特有の歯応えと濃厚な旨みが堪らん。
マナガツオ
皮目炙り。脂少なめながら、じとっと甘みが迸る。
穴子、おかわり。
この日のMVPだ。エンドレスで食べていたい。
赤身がない。
そう、旬の白身を軸に、
寝かしたり炙ったり、最もベストな状態で食べさせてくれるから
日本酒が、どうにも止まらない。
クエ味噌漬け
壱岐揚がりの25kg。脂のノリよく味噌のコクが混じり合う。
清水焼の作陶家・加藤雲泉氏の長方皿にて。
田酒 NEW YEAR ボトル 2025 純米吟醸 生酒
爽やかシュワッ。メロンを思わせる甘やかな香り。
この巳年ボトル、Bianchi好きとしては
チェレステカラーを思わせるボトルの色合いが好き。
天然フグの白子 素麺
白子と素麺。シンプルの極み。
コク深い旨みが、程よいコシをもつ麺に絡む、孤高の味わい。
黒七味が名脇役なのだ。
子持ちやりいか そら豆蜜煮
春の味の競演。端正な味わい。
茶ぶりナマコ と「藏光農園」のハッサク
この組み合わせには驚いたし唸った!
ナマコは柔らか、噛むほどに海の味。甘酢の按配もよく、そこに
ハッサクの香り、甘みや酸味、ほろ苦さが、見事に寄り添う。
和歌山「
藏光農園」の柑橘は、私も取り寄せしているので遭遇嬉しかったなー。
ごま豆腐
芽三つ葉、甘草、行者ニンニク、
菜の花、若牛蒡、山人参…。春の大地の恵み、オンパレード。
その中からごま豆腐が顔を覗かせる。清らかな旨みが響いた。
蟹酢
蕾菜、青森の糸水雲と共に。
バカラのグラスに酢物。粋。
〆のご飯物は
ホタルイカと高知・限界突破ショウガ(有機JAS)の土鍋ご飯。
心が洗われた〜そんな気分に浸る、清々しい食後感。
(明らかに飲んだけれどw)
蕗の薹のパンナコッタ
ピュアな甘みと春の香りがずっと続いた。
お抹茶と「ROMANEE-CONPEITO」と。
素材らしさを活かしながら、その発想は自由闊達。
何しろ店主・岩本さんの、お客を楽しませる心意気が、
料理の随所に光っていた。
食後の器談義も楽しく、時間よとまれなひととき。
壱子会のお二方、岩本さん、ありがとうございました!
「いわもと」
神戸市灘区永手町1-4-16 アルパー六甲 1F東
078-778-4141