大阪・扇町に
「食堂」という敷居の低さながら、
一本芯の通った酒肴を揃える店がある。
「食堂 みづ木」
この日は、お互い常連様なドクターたちとの夜。
帝王切開ができるギタリストと、
フルマラソン賢者のドクター。笑
ハートランドで喉を潤す。
何かと暑すぎるハードな一日を、リセット。
毎日これだからストレス知らず。
気の利いた付出し、これって飲ませるよね。
店主の木村瑞希さんは、大阪の割烹「西天満 中村」での修業経験も。
だけど「気楽に立ち寄っていただきたいから“食堂”」という肩の力の抜け加減が
たまらなく心地よいのだ。
にら蘭王おひたし
箸で突いても崩れぬ弾力。
その卵黄はコク深く、シャキンと端正なにらおひたしとの相性絶大。
桃マスカルポーネ白和え
桃の清々しい甘みと、マカルポーネのまろやかな酸味に、もうね…
ニンマリすることしかできない。
「器は、おじいちゃんの作品です」と、店主の木村瑞希さん。
瑞希さんは、大阪の割烹「西天満 中村」でキャリアを積んだ。
でも「気楽に立ち寄っていただきたくって“食堂”。
私が好きなものだけを出しています」という空気感が、堪らなく心地よいの。
みづ木のポテサラ
With カシューナッツと青のり。
芋はホコホコ、甘く香り高く
ナッティな風味と磯の香りが堪らん。瑞希さんの笑顔も。w
とろたく巻
端正な海苔と、情熱的トロの間に、薄いタクワン。
独り占めして、飲み続けていたい感動!
明石蛸ぬた和え
瑞希さんの父上が、船の男、ということで父の明石蛸。
ブリと程よい弾力、噛めば噛むほど旨みは深まり、
酢味噌がいい感じに絡み、杯がどうにも止まらない。
とうもろこしかき揚げ
白州ハイボールと共に。
夏真っ盛りだった。夏は揚げ物。
ザクカリッ、コーンの香りとナスのジューシー感という癒し。
この食堂にぴったりの酒。
「松の司 純米吟醸 みずき」
剣先いか 天ぷら
飲ませる、酔わせる。笑
みづ木ハンバーグ
グッと肉のインパクト強く、だけどホワホワ感堪んない
コク深い蘭王の黄身が絡む。
鰯と南高梅の土鍋ご飯
生姜の芳しさも良くて、しみじみ旨いのです。
そして、別腹作動。
自家製ツナマヨ
締めない私。笑
ツナマヨという言葉のイメージを覆す、素材感に驚く。
海苔がまた香り高く、旨いのだ。
これは「みづ木 のツナマヨ」、つまり定番にしてほしい!!
レモンとヨーグルトのアイス、いちじく、ピオーネ。
食後に必ず、デザートが出てくるのも嬉しい。
この日もカウンターは2回転していた。
瑞希ファンは多く、その愛嬌も手仕事も、
居心地の良さも何もかもが素敵だから
近所に住んでいたら毎週通ってる。笑
瑞希さん、小川センセ、栗ちゃん、楽しい夜を感謝!
「食堂 みづ木」
大阪市北区天神橋4-7-11
090-2599-2815