大阪・羽曳野にあるイタリア料理店
「viteraska」-ヴィテラスカ-
オーナーシェフの塩野裕祐さんは
大阪・本町で「OSTERIA AL CORALLO」を9年営んだ末、
2024年9月、店名も装いも新たに移転オープン。
先日1周年を迎えられた。塩野シェフ、改めておめでとうございます。
築150年の日本家屋は、塩野シェフの祖父の生家。
過去と現在の絶妙なチューニングを感じさせる空間が堪らなく心地よい。
大きな窓の向こうには、
世界遺産「古市古墳群」の一つである「白鳥陵古墳」を臨む。
その広大なスケールに息を呑む。
「モレッティ・ゼロ」で乾杯♪
車で来ていたので。
モレッティのノンアル良いね。お酒を我慢できる。
おかげで、6ヶ月ぶりの休肝日になりました。笑
羽曳野いちじくとマスカルポーネの塩サブレ
地元のイチジク、その質朴な甘みに
ゴルゴンゾーラとマスカルポーネの冷たいクリーム
塩サブレが重なるその甘じょぱさに、胃袋全開だ。
■Aperitivo
アペリティーボ
すももとフルーツトマトのスープ、そのキュンとくる甘酸っぱさに
甘海老の濃密な甘みが重なり合う。
リコッタチーズのまろやかな酸味、
バジルとライムのグラニテの清々しさが気持ちいい。
■Antipasto
鮪 パプリカ 赤たまねぎ
鮪は、鮪生ハムを思わせる凝縮感ある旨み。そこに
ペペロナータの甘み、赤玉ねぎマリネの酸味
スパイシーなハーブの香りが重なり合い、ハーモニーを奏でていた。
■Antipasto
青茄子 カマス カラスミ
羽曳野の朝採れ青茄子を土台に
焼きナスのピュレ、
カマスのベッカフィーコ(パン粉、レーズン、松の実などを詰めて焼いた料理)
自家製カラスミが煌めく。
地元食材の、季節感や素材らしさを感じつつ
シチリアで学んだ塩野シェフらしさが光る。
自家製のパーネと共に。素朴な風味、味わい深い。
■Primo piatto
鮑 ハモ 青レモン リングイネ
目の前で、氷水を当てながら
パスタをひたすら冷やしていた光景から生唾ゴクリだった。
スペルト小麦を用いた麺はムチッ、コシがあり
鱧の旨みがソースに凝縮。そこに鮑がプリッとキャラを覗かせ
南河内で収穫した2種のレモン、その皮の爽やかさがずっと続く。
塩野シェフ、キタッラ仕込み中。
ギターを意味するキタッラ。その道具が独特。
木枠に張られた弦に生地を当てながら切りゆくのだ。
■Primo piatto
油かす トマト ラグサーノ 手打ちキタッラ
羽曳野の特産・油かす(牛の腸を油でじっくり揚げたもの)がパスタ料理に!
ナポリには
チッチョリ(豚の背脂などを塩漬けにしてコンフィにするなど)という
ピッツァの具材などに用いる素材もあるそうで
塩野シェフは、チッチョリからインスピレーションを受け
油かす入りのトマトソースを発案。
コシ強めなキタッラは噛むほどに味わい深く
ラグサーノ(チーズ)のコクと、油かすの旨みがいい感じに絡む。
何しろトマトソースがもうね、お皿舐めたいほど美味。
「ジョミソーダ」
山の果実ジョミ(ガマズミ)シロップ漬けのソーダ割り。
溌剌とした甘酸っぱさが旨いな。
■Secondo piatto
倭鴨 南瓜 マルサラソース
奈良・御所 葛城山麓で飼育する合鴨。
赤身は澄んだ味わいで、じわじわと旨味が広がる。炭火の芳しさも良いね。
何しろ、マルサラソースの芳醇な風味、
羽曳野の南瓜ピュレの優しさに包まれる。
■Dolce
モンテビアンコ 無花果 ぶどう
秋先取りのモンテビアンコ、
巨峰のジェラートは、羽曳野の巨峰を丸ごと使用。
黒イチジクも地産だし
羽曳野のデラウエアとレモングラスのジュレの清々しい余韻。
羽曳野の特産って、イタリアの食材やん!って嬉しいコース構成。
小菓子とカフェ・マキアートで〆。
5世紀後半に築造された白鳥陵古墳に悠久のときを感じながら、
ゆったりと流れるときに身をまかせ、
羽曳野の風土を感じさせるイタリア料理の数々を味わう。
かけがえのない時間が「viteraska」には流れていた。
「viteraska」
大阪府羽曳野市軽里3-5-3
090-4427-9642