人気ブログランキング | 話題のタグを見る

広尾「Kitchen5bis」スパイスロードのタイム・トラベル

東京・広尾「Kitchen5bis」
広尾「Kitchen5bis」スパイスロードのタイム・トラベル_b0118001_12150397.jpg
東京出張のたびに、伺いたいレストランの一軒。
西麻布から、広尾駅すぐの路地裏に移転オープンしたのは
2025年1月のこと。

この日はご常連・松本隆さんたちと共に。
私は7ヶ月ぶりの再訪です。



広尾「Kitchen5bis」スパイスロードのタイム・トラベル_b0118001_12151712.jpg
店主のYukoさんは、1984年に自店を開き
約40年、ひとりで料理を作り続ける孤高の料理人だ。
味づくりのテーマは「スパイスロード」とYukoさんのMagazineより。
これは古代から近世にかけて、
香辛料を運ぶために発展した「海の道」の総称でもある。



仕込みの量が半端ないとおもう。
広尾「Kitchen5bis」スパイスロードのタイム・トラベル_b0118001_12153267.jpg
広尾「Kitchen5bis」スパイスロードのタイム・トラベル_b0118001_12155654.jpg
営業は木曜、金曜、土曜だけれど
「私の料理は煮込み料理が中心だから、
 営業日プラス2日、3日はかかる」と休む間もなく仕込む。
そこには「家族に食べてもらうように」というYukoさんの想いがあり、
だからこそお客は、Yukoさん味づくり、店づくりに惚れ込む
常連さんがほとんど。
この夜、ご一緒させていただいた松本さんもその一人。
80年代から、Yukoさんの店に通い続けておられる。

広尾「Kitchen5bis」スパイスロードのタイム・トラベル_b0118001_12162715.jpg
メニューは
「前菜も主菜もしっかりのコース」と
「前菜中心の少し軽めのコース」の2種。もちろん前者で。


広尾「Kitchen5bis」スパイスロードのタイム・トラベル_b0118001_12164769.jpg


■冷前菜3種盛合せ🇫🇷🇬🇷
ガスパチョ南仏風 
タコのマリネ
無花果のアーモンド&チーズムース
広尾「Kitchen5bis」スパイスロードのタイム・トラベル_b0118001_12170700.jpg
ガスパチョのピュアな味わいと清々しい余韻に、疲れが吹っ飛んだ。
タコのマリネはCAVAがとめどなく進むし、
無花果とチーズムースという癒し。胃袋全開。

料理はもちろんプレートもYukoさん作。
店には陶芸の工房を併設。


待ってました、ゆうこさんのピンチョス!🇪🇸
広尾「Kitchen5bis」スパイスロードのタイム・トラベル_b0118001_12172187.jpg
・ズワイガニとパルメザンチーズと卵とエポワス(チーズ)」
・赤ピーマンのマリネ モッツァレラと小イワシ 
・イワシとほうれん草の団子を辛味を効かせたソースで
・ラムのケバブと、ヤギのチーズとカマンベール
・卵とムール貝のサラダ、
・塩豚とチョリソとヤギのチーズ
・生麩のホタテ貝鋳込みとニンニクフライ3種の辛さで
・スパイシービーフのアランチーニ(ライスコロッケ)
・パルメザンチーズのせんべいとパテ入り赤ピーマンと佐賀牛のコンフィ
・ゴルゴンゾーラとマスカルポーネチーズとキルギスの蜂蜜とトリュフ
・スモークサーモンに胡桃とベーコンとなつめやし


圧巻。
私は迷いに迷い
「赤ピーマンのマリネ モッツァレラと小イワシ」
しみじみ旨い。
広尾「Kitchen5bis」スパイスロードのタイム・トラベル_b0118001_12173841.jpg
そして泡という、至福。




■温前菜5種盛合せ🇫🇷🇪🇸🇵🇹
グリーンアスパラのグリュイエールチーズ焼
オニオンタルト4種のチーズ入
秋刀魚のマリネ
干し鱈とポテトのトルティーリャ
広尾「Kitchen5bis」スパイスロードのタイム・トラベル_b0118001_12180919.jpg
ひとくち味わうごとに、
ポルトガル、スペイン、フランス…と
気分は欧州の各国へ"タイム・トラベル"
体にエネルギーがチャージされていくのが分かる。
もちろんハイオクガソリン(酒)も



海の幸のココット
カブとゴルゴンゾーラのソース
広尾「Kitchen5bis」スパイスロードのタイム・トラベル_b0118001_12183196.jpg
カニの濃ゆい旨みが花開き、
カブの優しい甘みがじんわりと揺蕩う。
しみじみ旨いなぁ、幸せのため息の連発。



■メインディッシュ
広尾「Kitchen5bis」スパイスロードのタイム・トラベル_b0118001_12184827.jpg
7種の中から好みの料理を選ぶ。これもまた決め切れないくらい
魅惑のメニューが揃う。


🇮🇹ビーツとフォンティーナ(チーズ)のカネロニ
🇲🇽チキンとモレソースのトルティーヤ包み
 赤いサルサソースのエンチラーダ 
広尾「Kitchen5bis」スパイスロードのタイム・トラベル_b0118001_12191008.jpg
カネロニ(筒状)はビーツが放つ大地の味と
フォンティーナのコク深い味わいが共鳴。
エンチラーダは、チリの深みのある味わいと辛みが堪らん。



🇧🇷海老のムケカ&渡り蟹のカリー盛合せ
広尾「Kitchen5bis」スパイスロードのタイム・トラベル_b0118001_12193668.jpg
ブラジルの郷土料理「ムケカ」は海老とココナッツ
干しエビとカシューナッツが織りなす深みのあるテイスト。
渡り蟹のカリーも同様に、異国の味ながらDNAに響く味わい。



🇲🇦牛肉 プラム オレンジのタジン クスクス添え
広尾「Kitchen5bis」スパイスロードのタイム・トラベル_b0118001_12195088.jpg
モロッコの風。
牛肉はホロホロ。プラムの仄かな甘みが肉の旨みを引き立てている。



🇱🇧スパイシービーフ&ラムスネ肉のコフタケバブ
 バーミア(オクラ)盛合せ、ライス添え
広尾「Kitchen5bis」スパイスロードのタイム・トラベル_b0118001_12200554.jpg
広尾「Kitchen5bis」スパイスロードのタイム・トラベル_b0118001_12200554.jpg
メニューの横には、レバノンの国旗(作陶・Yukoさん)
派手に辛いのではなく、香りの重ね方が印象的だ。
ラムの臭みはなく、むしろ清々しく
肉のグッと深みのある味に、スパイスの爽やかさや甘やかな香りのハーモニー。
オクラがまたいい仕事をしていた。



デザートは🇫🇷
リンゴとマロンのタルト
桃の赤ワイン煮
広尾「Kitchen5bis」スパイスロードのタイム・トラベル_b0118001_12202259.jpg
別腹作動。
話が尽きない、フォークやグラスを持つ手も止まらない
楽しい、居心地の良い時間をありがとうございます。


Yukoさんは
コロナ禍までは夏に5週間、冬に4週間長期休暇を取り
スパイスロードをテーマに海外食材仕入れと食べ歩きの旅に出ていたそう。
旅の後半は、各国のレストラン、オーベルジュ、料理研究家の元でタダ働き。
「それらは、料理人としての私の財産になっています」。



スパイスロード——
各地を結んだ交易路が土地ごとの文化を豊かにしたように、
Yukoさんの料理をいただくほどに感じる
国境を越えた食文化や歴史と、味わい深さに
私は魅了され続けている。

Yukoさん、これからも色々と勉強させてください。
そして松本 隆さん、いつもありがとうございます。

「Kitchen5bis」
東京都渋谷区広尾5-3-7
03-6432-5330(電話にて要予約)
Open:木・金・土曜の夜
http://magazine.kitchen5.jp/
https://www.instagram.com/yuko.kitchen5/

by writer-kaorin | 2025-09-29 12:20 | Kitchen5 | Comments(0)

 

<< 小浜でハリウッド・チームのロケ... 「CHICKEN Heart」... >>