ハリウッドで活躍する映画監督&キャストが
我が故郷、小浜市で撮影を敢行。
1週間にも及ぶ、しかも早朝から深夜までのロケ。
私の職業柄、
食事は絶対に、旨いものを食べてもらいたい!
しかし。
スケジュールは不規則だし
大男のベジタリアンが2人もいらっしゃる。
小浜へ来て、魚介類を食べないなんて〜!
君ら人生の半分以上、損してんで〜!と
やんわり伝えましたが、普通にスルー。笑
そんな注文の多いアメリカ人たちを、唸らせたのが
小浜在住の若き料理人
七菜さんは、2024年4月から「小浜市地域おこし協力隊」として活躍。
「若狭小浜お魚センター」にある鮮魚店に勤務。
毎日のように小浜の豊かな食文化に触れ、
自身もその食材と消費者、生産者をつなぐ活動を行っておられる。
(次回は10/15に開催のようで、聞けば夜はすでに満席という人気っぷり)
さてさてロケ終わり。
七菜さんによるケータリングディナー。
ベジタリアンの大男も唸らす、味わいに満ちていたのです。
その一部をご紹介。
■1日目
無花果の白和え
つるむらさきの和えもの
四角豆フリット
茄子のステーキ
じゃがいもコロッケ
炊き込みご飯
みそ汁
「無花果の白和え」は、タヒニのようなゴマのニュアンス心地よく
無花果の甘すぎない素朴な甘みが、優しく寄り添う。
和え物、フリット、肉厚なナスのステーキ、コロッケの滋味…
疲労困憊のカラダに、みるみるうちにエネルギーが蓄えられていく感覚。
「おばあちゃんから届いた」という和栗も入る、炊き込みご飯は
じんわり温もりを感じるおいしさでした。
毎日、楽しそうに、軽やかに、料理をする七菜さんの仕事っぷりに
パワーをいただく。
■2日目:お弁当(ロケは深夜まで続く)
四角豆の和えもの
梨のマリネ
野菜のグリル
春巻き
鶏からあげ
かぼちゃフライ
わかめごはん
私は大阪3時間滞在の日帰りだったので、お弁当にありつけなかったが
「カオリ、BENTO BOX最高だよ」と現場から、WhatsApp。
■3日目:
かぼちゃのポタージュ
グリーンサラダ
瓜のマリネ
野菜のグラタン
トマトと季節野菜のパスタ
「かぼちゃのポタージュ」の優しくも深い味わいに、癒され
五臓六腑に沁み入りました。
「グリーンサラダ」には、無花果やマイタケどっさり。
タスマニア「ヒルファーム 粒マスタード スパイシー」が
ドレッシングのアクセントになっていて、ワシワシ食べ進んだ。
「野菜のグラタン」は、芋類、ナス、蕪ほか旬菜どっさり。
野菜だけとは思えない、食べ応え。何しろしみじみ味わい深いのです。
みんなの、びっくり嬉しそうな顔が、忘れられない。
「トマトとナスのパスタ」
Simple is best。ナチュラルワインと共に、至福のとき。
七菜さんは、ベジタリアンじゃないみんなに向けて
旬魚メニューも披露。旨かった!
「スマとアオリイカのお造り」
「スマのタタキ」」
「アイゴのフリット」
料理をいただきながら、ロケの振り返り
明日の撮影の打ち合わせ…と、チームのみんな白熱。
七菜さん、パワーをありがとう!
■4日目
トマトときゅうりのサラダ
オクラとかぼちゃのサブジ
キャロットラペ
ケールとアボカドの和えサラダ
冬瓜ポタージュ
ビリヤニ
シンプルな「トマトときゅうりのサラダ」あり、
サブジは、クミンやコリアンダー、ターメリックなどのインドな風が堪らない。
ラペは白ワインが進む酸味使いだったし
ケールとアボカドは、ナッツがいいアクセント。
野菜で飲む、健康的飲酒というシアワセ。
そして「ビリヤニ」は、
インドやパキスタンなどで親しまれている、
スパイス香る炊き込みご飯(バスマティライス)。
ベジタリアン用とは別に
サワラとアオリイカの魚介ビリヤニも。
七菜さんのビリヤニは、鮮烈なスパイス感心地よく、
素材らしさがくっきり。
だから、私はお酒のお供に、めちゃ食べた。
5日目は、「三丁町」で未明までロケを想定していた。
というこでBENTO BOX。
■5日目:お弁当
紫蘇ひじきごはん
玉子焼き
つるむらさきとエノキの梅和え
ニンジンナムル
マスカット
ナスのエスカペーチェ
かぼちゃのサモサ
万願寺炒め
みょうがピクルス
椎茸フライ or カジキマグロ竜田揚げ
七菜さんのお品書き付き。
キャストやクルーは、この過酷なロケの合間に、みなさん完食!
(結局、撮影は0時まで)
私は帰宅後、1:00am 夜食と晩酌。
もうヘトヘトのカラダが、みるみるうちに元気になるのがわかる。
疲れた体を、元気にしてくれるパワーが、七菜さんのお料理にはある。
どれも素材らしさを感じさせながら、
例えば、梅和えや、ナスのエスカペーチェ、
みょうがピクルスなどの異なる酸味使い。
ミニバジルなどを忍ばせた、ハーブの心地よい香り、
サモサのスパイス感…。
一口味わうほどに美味しい発見が多々。
だからするする食べ進み、2:00まで晩酌を堪能。
そして翌朝は胃もたれ一切なく、疲れも吹っ飛んでいた。
「食べる」ことの大切さ、ありがたさを
しみじみと感じさせていただいた日々でした。
一部のキャストやクルーは入っていないけれど、みんなで記念撮影。
連日本当にありがとうございました!
和食あり、インド、イタリアン、ときには中東のエッセンスあり。
素材らしさを生かしながらも、国境を越えた味づくりが見事で、
いつも一口味わうごとに、七菜さんらしいセンスを感じさせていただいた。
食べることは、作る人も、食べる人も、生産者も
みんなが幸せになること。
始終、笑顔が絶えない毎日でした。
七菜さん、地元の農家さんや漁師の皆さんをはじめ
小浜の皆さんに心から感謝します。
ランチ編に続く。
pont_wine