人気ブログランキング | 話題のタグを見る

「atebu」クラシックと自由が交差する、豊中駅前の小さなフランス

大阪・豊中
「atebu」
「atebu」クラシックと自由が交差する、豊中駅前の小さなフランス_b0118001_07332008.jpeg
取材でお世話になり、
プライベートで再訪という、休日の昼下がり。


「atebu」クラシックと自由が交差する、豊中駅前の小さなフランス_b0118001_07335072.jpeg
「atebu」クラシックと自由が交差する、豊中駅前の小さなフランス_b0118001_07335197.jpg
「HENRIOT Brut Souverain」でシャン杯。


「atebu」は、料理だけでなく“人の縁”から生まれたレストランだ。
核となるのは、白竹俊貴シェフと、
ソムリエ・パティシエでもある池田晴紀さんとの関係。
二人は高校時代の同級生で、
かつてこの地にあったワイン酒場「ペルティカ」で共に働いた。
その後、別の道へ進み、約1年半、二人は海外で経験を重ねる日々。
そして、帰国の途中、バンコク再び合流することに。

わずか2カ月という準備期間を経て、
2024年8月、この場所にフレンチレストランとして「atebu」がリスタートした。

同級生ふたりの絆が生む、
小さくも確かな物語が、このレストランにはある。


■鰻 キャビア 豚 リエット チーズ 鱈
「atebu」クラシックと自由が交差する、豊中駅前の小さなフランス_b0118001_07341260.jpg
左奥から
・TOKYO X リエット
清々しい中に、優しい甘みと香ばしさ

・たらブランダード コロッケ仕立て
タラは塩味優しく、ナスタチウムの辛味がいい仕事をしてる

・グジエール 豆腐とポンレヴェック(チーズ)のソース仕立て
ウォッシュタイプのチーズのチーズはコク深く、
豆腐でまろやか。

そして左手前は
・ウナギ
ポートワインと醤油、紹興酒により、
その香ばしさと風味が、蒲焼を思わせる。

・アグーのジャンボン
クリアな味わい

・キャビアのタルトブリニー
シャンパーニュが止まらない
「atebu」クラシックと自由が交差する、豊中駅前の小さなフランス_b0118001_07353850.jpg



■カンパチ 黄柚子
「atebu」クラシックと自由が交差する、豊中駅前の小さなフランス_b0118001_07355682.jpg
カンパチは「脂のりが良すぎて一日干しました」と
"カルロス”こと、白竹俊貴シェフ。
栗の木と炭火で軽く燻している。

柚子薫るソース、
赤・緑大根、エシャロット、発酵・白アスパラなどをサラダ仕立てで

カンパチはねっとりとした旨みを放つ。しかも、
刻み野菜の香りと食感、みずみずしさ、その一体感に震える。



■フォアグラ カヌレ
「atebu」クラシックと自由が交差する、豊中駅前の小さなフランス_b0118001_07361890.jpg
フォアグラのテリーヌは、ねっとりと濃密。
塩と砂糖、ブランデーだけで仕上げた、シンプルだからこその凄み。

そこに、セミドライいちじくとピスタチオが
心地よいアクセントを添える。

そして相棒のカヌレ。
焼き切ったことで生まれるほろ苦さと、
ガリッとした食感のインパクト。
この組み合わせには、思わず惚れた。


■平鱸 蕪
「atebu」クラシックと自由が交差する、豊中駅前の小さなフランス_b0118001_07361804.jpg
平鱸の皮目は、潔いほどの香ばしさ。
身はしっとりとやわらかく、そのコントラストが印象的。

キレのある酸味とコクを併せ持つブールブランソースは、
ふわりとなめらかなテクスチャー。

こんがりと焼き色をまとった蕪の甘みと、
ほのかに香るハーブが、全体を美しくまとめている。



■自家製 全粒粉パン
「atebu」クラシックと自由が交差する、豊中駅前の小さなフランス_b0118001_07361927.jpg
オーバーナイト製法。
全粒粉の香ばしさがふわり。
噛むほどに、小麦の旨みがじんわり広がる。


■足赤海老 山葵
「atebu」クラシックと自由が交差する、豊中駅前の小さなフランス_b0118001_07361990.jpg
足赤海老はコンフィで、しっとりと。

主役はむしろスープ。
鯛とクエのアラをベースに、
ムール貝、あさり、はまぐりの旨みを重ねた、
ブール・ノワゼットのコクを感じる濃厚なポタージュ。
ポロネギのまろやかな甘みが、全体をやさしく包み込む。
菊芋の軽やかな食感がアクセントになっていた。


■鳩 人参
「atebu」クラシックと自由が交差する、豊中駅前の小さなフランス_b0118001_07361913.jpg
骨付きの鳩を3週間熟成。

胸肉のまわりに、
せせり・もも肉、さらに内臓で仕立てた鳩のパテ。
それをアンヴェルセ(逆折り)のパイで包み焼き上げている。

ナイフを入れると、繊細なパイの層。
中から、鳩の旨みがじわり。
火入れも見事。パイの繊細さも際立つ名作。
ソースは鳩ガラのジュがベース。濃くなく、深みを感じ。
濃密な金時人参は、マーガオの香りがいいアクセントになっていた。



お口直しに
「深蒸し煎茶 柚子」のグラニテをいただき


■ほうじ茶 シナモン 栗
「atebu」クラシックと自由が交差する、豊中駅前の小さなフランス_b0118001_08354242.jpg
菊の花をモチーフにした、柳原照弘さんデザインの皿には
ザクッとしたクッキーシュー。

中には、ほうじ茶とシナモンのアイス。
香ばしさとスパイスの余韻が心地いい。

自家製の栗の渋皮煮は、丹波篠山のもの。
さらにフランスのマロンクリームを重ね、栗のコクをぐっと深く。

ベリーのピュレが、全体をきゅっと引き締める。



「atebu」クラシックと自由が交差する、豊中駅前の小さなフランス_b0118001_08354205.jpg
クロモジのお茶
トンカ豆のフィナンシェ、黒トリュフのケイクと共に。


豊中駅前すぐにあるフランス。
一品ごとに技が冴え、
クラシックと自由な発想が気持ちよく交差するコース構成だった。
白竹シェフと、池田さんの阿吽の呼吸も心地よく、
安心して身を委ねる居心地の良さが
このレストランにはある。



atebu(アテブ)
豊中市本町1-2-45
070-8468-4450
https://www.instagram.com/atebu_calros_shiratake/




by writer-kaorin | 2026-03-09 08:36 | atebu | Comments(0)

 

<< 「お好み たまちゃん viva... 「御食國 温」-みけつくに たずね- >>