「あまから手帖」4月号は、
本誌初となる「喫茶」特集。
おいしいだけじゃない、喫茶の魅力を、
さまざまな角度から
丁寧に紐解いた一冊です。

連載「びゅーちふる・でい」では、
松本隆さんがこよなく愛する
ジャズ喫茶「木馬」へ。
@takashi_matsumoto_official
@mokuba_kobe_1977
松本さんといえば、やはり木馬。
長い時間を重ねて紡がれてきた、
人と店の物語に耳を傾けるひとときは、
なんとも味わい深い時間でした。
マスターの選曲はもちろん、
「カナリアン・アイランド・アイスティー」もまた格別。
一杯の中に、マスターと松本さんの信頼が
そっと溶け込んでいるようでした。
これまであまり語られてこなかった
エピソードにも触れ、
名店・木馬の奥行きと、
松本さんとの深い絆をあらためて感じる機会に。
ぜひ、最新号でご一読ください。
そんな「木馬」で松本隆さんインタビュー後の昼餉はこちらで。「青葉 三宮店」
心地よくエネルギーを消費したので、お腹はペコペコ。
ご常連・松本さんのいつもの席で。たわいもない話に花が咲く。「上うな重」をお願いしたところ「今日はいいのが入っていますので、「うな重」でちょうど良いかと」と店主。その言葉に身を委ねて。
漬物がまたうまい。思わずビール、となりそうだったけれど後に仕事が控えていたのでがまん。笑■うな重
箸を入れると繊細で、儚く崩れそうなやわらかさ。蒸してから焼き上げる関東焼きならではの、ふっくらと繊細な口ほどけ。タレはかけすぎず、ほどよく。だからこそ、艶やかなご飯の、まったりとした甘みがふわりと立ち上がる。脂の旨みは、とろけるように舌の上へ広がり、あとから炭火の芳しさが静かに追いかけてくる。関東派にはたまらない、端正なうな重。
味噌汁は合わせ味噌。豆腐、えのき、わかめ。余計なものを足さない、シンプル・イズ・ベスト。うな重の濃密な余韻を、やわらかく受け止める一椀に、老舗の心配りがにじむ。
昼のラストオーダー、ギリギリの入店。清掃の行き届いた店内には、凛とした空気が静かに満ちている。昼下がりの静けさに、炭火の香りだけがやさしく残っていた。松本さん、いつもありがとうございます。「青葉 三宮店」神戸市中央区北長狭通2-8-5 阿部ビル1F078-321-0339https://tabelog.com/hyogo/A2801/A280101/28000745/