なかじん、冬。
おっさんがおりんぽくないニュアンスで、
blogを作成しようと思います
(とはいえ、焼酎de晩酌中なのだが;)
しんしんと降る雪が、
コートの裾にまとわりつく、ある日の夜。
キンと身に染み入る京都の寒さをこらえながら
行ってきました「虚無蕎望 なかじん」さんへ。
この日はおシゴト関係の
お友達ライターさんとともに。
ご主人、健康上の理由により閉店される、とのこと。
だけど「うさぎ亭」を営む奥様とともに、
今後はその「うさぎ亭」さんで、
なかじん・中村さんのお料理もいただけるというから、
寂しくもあり嬉しくもある・・・、そんな夜。
・ぶり大根

なんと、このフワフワの表面がブリ。いわゆるブリのでんぶ。
その中にはじんわりと舌に染み入る大根が隠れている。
・おこげあんかけ

カリッ→やんわりねっとりと、
時間差攻撃のおこげ、秀逸です。
プリッとふくよかな海老も脇役者。
このあたりで、ビールから
中村さんの地元・高山の地酒「久壽玉」へスライド。
・寒八のカルパッチョ

白を欲する。が、地酒引き続き・・・
・粗挽き蕎麦

酔いしれそうになるほどの、甘い香り。
塩でいただく。
・珍味豆腐3種

>オリーブオイルと塩
>豆腐よう
>ピータン裏ごし
地酒止まりません。
・そばがき

プルッ、もちっ。塩とわさびがいい。
・坂東太郎のうなぎ、白焼き

うなぎ、あまり好きやない私だったけれど、
あえてオーダー、大当たり。
臭みが全くなく、清々しくもあり、品のある味。
ここからは、鶏の焼きものを
・ムネ肉

・モモトロ

む〜。ふたりして、笑いが止まらん。アーンド、無言。
・次のお蕎麦は、
まるで農家さんからいただいた、
炊きたての新米のように甘い香り

あー、池波正太郎の気分・・・。
(オッサンがおりん、やはり、抜けきらない)
ラストは
・蕎麦の実のアイス

こっくり濃厚でいて、ふんわりやらわかな甘さ、
それでいて香ばしい蕎麦の風味。
気さくでいて熱いご主人との語り合いも楽しく、
もうそれだけで、酔いしれてしまう、夜。
そのあたたかさも相まって、
幸せすぎる、愉悦のひととき。
外に出て、こごえる寒さもなんのその。
お家に到着するまで、
心の底が、なんだかずぅーっと温かい、一日なのでした。
by writer-kaorin | 2008-01-30 23:24 | なかじん | Comments(4)