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「お好み たまちゃん viva」韓国の酒肴から藤田スペシャルまで。

カナダから来日中の友人と巡る、大阪レガシー。
夜は、堀江「お好み たまちゃん viva」へ。
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店先には「風街ろまん」オマージュのポスター。
それを眺めていると、ふと思い出す。
松本隆さんご本人、ポアールの辻井シェフ、
エスコヤマの小山シェフ、そしてたまちゃんが並んだ、
あの撮影の日のこと。
スタジオでの出来事だったけれど、
今思い返してもなかなか豪華な顔ぶれ。
楽しかった時間がよみがえって、思わず笑ってしまう。


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店主のたまちゃんは、
芸能や音楽関係にも友人の多い人気者。
壁にはサインがびっしりで、店内はラウドでにぎやか。
そんな雑多な空気が、妙に心地いい。

彼はふらりと街を歩いていそうな軽やかな雰囲気なのに、
ひとたび営業が始まると別人のよう。
この日も鉄板の前から離れず、
真剣なまなざしでコテを操っていた。


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プレミアムモルツで乾杯。



■オモニの特製チャプチェ
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酒の肴の定番。味がしみしみ、野菜どっさり、後味すっきり。



■季節の手作りナムル盛り合わせ
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菜の花のほろ苦さ心地よく
もやしもほうれん草も、ワシワシ進む。
なんといっても、ナスのナムルが好物です。



■李おばちゃんの特製キムチ盛り合わせ
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これもまた揺るぎのない味。
切り干し大根キムチの鮮烈な食感が楽しい。


■トマトチーズ焼き
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マストやなー。
厚みを持たせたトマトと濃厚チーズと特製タレ、三位一体。


■イカフェ
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水菜や大根など野菜がたっぷり。
イカの甘みに、ヤンニョムのほどよいコクと辛み、
そこへすっきりとした酸味が絡んで、箸が止まらない。

ということで、のっけから健康的飲酒がかなうのだ。
ビールおかわり。



ここからは、たまちゃんの"深み"ゾーンへ。

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白州のハイボールで気持ちをリセットして。


■名物!鉄板ホルモン焼き
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ホルモンは香ばしく、ぶっくり、ぶりんぶりん。
脂が弾け、濃厚な甘みがほとばしる!
お次はファファの玉子を絡めて、まろやかに。
ネギの辛味がいい仕事をしていて、理性を失う旨さなのだ。



■自家製 蒸し豚
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ポッサムも人気の品だから
事前に、枚数を予約することが多い。

この、ふわふわの蒸し上がりに陶酔するわ。
レタスと大葉の上に、チョジャンを絡めた豚肉、
さらに、味噌だれ、白菜キムチをのっけ
無心に頬張るのだ。もう至福の何ものでもない。


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■油かす塩焼きそば
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塩ベースのシンプルな味わいながら
油かす(牛小腸を油で揚げ、余分な脂や水分を飛ばしたもの)が
めちゃくちゃいい仕事をしている。豚とイカ入りで食べ応えもしっかり。
私は酒の肴に、油かすをつまみ続けていた。




■ユニバーサルミュージック!! 藤田スペシャル
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ユニバーサルミュージック
制作本部のドン・藤田さんスペシャル。笑

デラックス焼き(豚・イカ・エビなど具材全部入り)に、
ネギ、チーズ、ニンニクまで投入のスタミナ系。

この大きさ、この迫力!
具材の旨みが重なり合い、ニンニク主張の
パンチある味わい。だけにあらず、
生地はふあふぁ軽やかで、キャベツの甘みが主張する、
藤田スペシャルというハーモニー。

思わず、藤田さんにLINEして、リアルにやり取りしたのでした。笑



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食べて、飲んで、何より楽しい。
店とスタッフの熱量が、そのまま客席に届く。

こんな店、そうそうない。

たまちゃん、スタッフの皆さん、
いつもありがとうございます!



「お好み たまちゃん viva」
大阪市西区北堀江2-3-10 TSUJIビルディング1F
06-6543-0503
https://www.instagram.com/tamachanviva/

# by writer-kaorin | 2026-03-14 11:43 | たまちゃんviva! | Comments(0)

 

「atebu」クラシックと自由が交差する、豊中駅前の小さなフランス

大阪・豊中
「atebu」
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取材でお世話になり、
プライベートで再訪という、休日の昼下がり。


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「HENRIOT Brut Souverain」でシャン杯。


「atebu」は、料理だけでなく“人の縁”から生まれたレストランだ。
核となるのは、白竹俊貴シェフと、
ソムリエ・パティシエでもある池田晴紀さんとの関係。
二人は高校時代の同級生で、
かつてこの地にあったワイン酒場「ペルティカ」で共に働いた。
その後、別の道へ進み、約1年半、二人は海外で経験を重ねる日々。
そして、帰国の途中、バンコク再び合流することに。

わずか2カ月という準備期間を経て、
2024年8月、この場所にフレンチレストランとして「atebu」がリスタートした。

同級生ふたりの絆が生む、
小さくも確かな物語が、このレストランにはある。


■鰻 キャビア 豚 リエット チーズ 鱈
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左奥から
・TOKYO X リエット
清々しい中に、優しい甘みと香ばしさ

・たらブランダード コロッケ仕立て
タラは塩味優しく、ナスタチウムの辛味がいい仕事をしてる

・グジエール 豆腐とポンレヴェック(チーズ)のソース仕立て
ウォッシュタイプのチーズのチーズはコク深く、
豆腐でまろやか。

そして左手前は
・ウナギ
ポートワインと醤油、紹興酒により、
その香ばしさと風味が、蒲焼を思わせる。

・アグーのジャンボン
クリアな味わい

・キャビアのタルトブリニー
シャンパーニュが止まらない
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■カンパチ 黄柚子
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カンパチは「脂のりが良すぎて一日干しました」と
"カルロス”こと、白竹俊貴シェフ。
栗の木と炭火で軽く燻している。

柚子薫るソース、
赤・緑大根、エシャロット、発酵・白アスパラなどをサラダ仕立てで

カンパチはねっとりとした旨みを放つ。しかも、
刻み野菜の香りと食感、みずみずしさ、その一体感に震える。



■フォアグラ カヌレ
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フォアグラのテリーヌは、ねっとりと濃密。
塩と砂糖、ブランデーだけで仕上げた、シンプルだからこその凄み。

そこに、セミドライいちじくとピスタチオが
心地よいアクセントを添える。

そして相棒のカヌレ。
焼き切ったことで生まれるほろ苦さと、
ガリッとした食感のインパクト。
この組み合わせには、思わず惚れた。


■平鱸 蕪
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平鱸の皮目は、潔いほどの香ばしさ。
身はしっとりとやわらかく、そのコントラストが印象的。

キレのある酸味とコクを併せ持つブールブランソースは、
ふわりとなめらかなテクスチャー。

こんがりと焼き色をまとった蕪の甘みと、
ほのかに香るハーブが、全体を美しくまとめている。



■自家製 全粒粉パン
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オーバーナイト製法。
全粒粉の香ばしさがふわり。
噛むほどに、小麦の旨みがじんわり広がる。


■足赤海老 山葵
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足赤海老はコンフィで、しっとりと。

主役はむしろスープ。
鯛とクエのアラをベースに、
ムール貝、あさり、はまぐりの旨みを重ねた、
ブール・ノワゼットのコクを感じる濃厚なポタージュ。
ポロネギのまろやかな甘みが、全体をやさしく包み込む。
菊芋の軽やかな食感がアクセントになっていた。


■鳩 人参
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骨付きの鳩を3週間熟成。

胸肉のまわりに、
せせり・もも肉、さらに内臓で仕立てた鳩のパテ。
それをアンヴェルセ(逆折り)のパイで包み焼き上げている。

ナイフを入れると、繊細なパイの層。
中から、鳩の旨みがじわり。
火入れも見事。パイの繊細さも際立つ名作。
ソースは鳩ガラのジュがベース。濃くなく、深みを感じ。
濃密な金時人参は、マーガオの香りがいいアクセントになっていた。



お口直しに
「深蒸し煎茶 柚子」のグラニテをいただき


■ほうじ茶 シナモン 栗
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菊の花をモチーフにした、柳原照弘さんデザインの皿には
ザクッとしたクッキーシュー。

中には、ほうじ茶とシナモンのアイス。
香ばしさとスパイスの余韻が心地いい。

自家製の栗の渋皮煮は、丹波篠山のもの。
さらにフランスのマロンクリームを重ね、栗のコクをぐっと深く。

ベリーのピュレが、全体をきゅっと引き締める。



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クロモジのお茶
トンカ豆のフィナンシェ、黒トリュフのケイクと共に。


豊中駅前すぐにあるフランス。
一品ごとに技が冴え、
クラシックと自由な発想が気持ちよく交差するコース構成だった。
白竹シェフと、池田さんの阿吽の呼吸も心地よく、
安心して身を委ねる居心地の良さが
このレストランにはある。



atebu(アテブ)
豊中市本町1-2-45
070-8468-4450
https://www.instagram.com/atebu_calros_shiratake/




# by writer-kaorin | 2026-03-09 08:36 | atebu | Comments(0)

 

「御食國 温」-みけつくに たずね-

福井市へ、ちょっと遠征。

訪れたのは日本料理店「御食國 温」
(みけつくに たずね)
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大正時代に料亭として建てられた趣ある館に、
2025年11月、新たな灯が。


御食国(みけつくに)とは、
古来、皇室や朝廷へ特別な食材を献上していた国のこと。
若狭(福井)、淡路(兵庫)、志摩(三重)を指し、
なかでも若狭の塩や海産物は、鯖街道を通って京都へ運ばれ、
都の食文化を支えてきた。

その名を冠する店主は、
福井・小浜市出身の友本尚兵さん。
京都の名店「菊乃井 露庵」、さらに「研野」で腕を磨き独立した。
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「福井県は広いです。私が育った嶺南と、
ここ福井市のある嶺北では、食文化もまったく違う。
だからこそ、嶺北で店を構えることで、まだ知らない福井を学びたい」
静かな口調の奥に、熱が宿る。

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この日は、少し特別な夜。その話は、また後ほど。


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シャンパーニュで、乾杯。

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■若狭ふぐ白子 飯蒸し
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ピュアな味わいの白子に
嶺南・美浜町産の餅米の甘やな香りが寄り添い、
忍ばせた金柑の皮の香りがほんのりと。
その香りと、泡の柑橘系のニュアンスがピタリ。



■八寸
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この日はちょうど立春を過ぎ、冬と春が交差する頃合い。
皿の上には、季節を分ける「節分」と、
商売繁盛を願う「初午」の情景が、
情緒たっぷりに描き出されていた。


枡に盛られた「五目豆」は質朴な味わいだし、
「越前かにのいなり寿司」は、
蟹の甲羅からとっただしの香りが堪らない。
「鱈の子」、自家製の梅干しで煮付けたイワシ、
「聖護院かぶらと茶ぶりナマコのみぞれ和え」は鬼の金棒を思わせる。


■椀物
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薄氷に見立てた聖護院かぶらと
金目鯛、菜の花。
冬を越え、春の兆しを感じさせる。

利尻昆布と鰹節の一番だし、さらに
金目鯛のアラと骨から引いただしを加えた吸い地は
清らかでいてどこまでも深かった。

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ブルゴーニュのシャルドネ。
炭火で炙った金目鯛の香ばしさに合う。



■三方五湖の寒ブナの薄造り、若狭ぐじ 麹漬け
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「三方五湖の寒ブナの薄造り」は
たたき網漁」という伝統漁法で獲れた寒ブナ、とのこと。
じっとり歯触りよく、泥抜きをしていないとは思えぬ清々しい味わい。

「若狭ぐじ 麹漬け」は、
若狭おばまの伝統料理「にしんのすし」を友本さん流に。
グジ(甘鯛)はねっとりと妖艶、香りよく旨みは深く。
何よりも、友本らしい郷土へのオマージュを感じさせる一品。

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このペアリングには、唸りっぱなし。




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向付2皿目は、美浜の寒ブリ 藁焼き。
炊いた九条ねぎ、大根おろしと共に。

ほんのり生姜を効かせた九条ねぎの甘みと、
脂が美しくのったブリ、その妙味にニンマリ。

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ここにブルゴーニュのロゼ(ガメイ)を。
苺っぽい香りと、ブリの風味が意外に合うし、
ポン酢おろしとバチッと手を組む。


そして目の前では、笑顔で料理をお出しするチームの姿。
見ていてこちらが楽しくなる。
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■若狭ぐじ酒粕漬け
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早瀬浦の酒粕で漬けたグジと、小蕪炭火焼と。
馴染みのある地元の素材や酒、味わうほどに郷愁。
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しみじみ、両者の相性を愉しんだ。



■白和え
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「修業先・菊乃井を感じさせない一品を」というお題があり
友本さんがチーム一丸となり考えたのは、シンプルな白和え。

ゴボウの白酢、塩水で脱水した人参、自家製の干し柿
根セリ、そして生のウルイ。
一口味わうごとに、記憶は冬から春の兆しへ。
曰く「最初の素材から、食べ進むほどに
徐々に雪解けを感じていただけたら」。
春の兆しを見せる里山の情景が脳裏に浮かんだ。



■あんこう鍋
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クツクツと音をたて供されたそれは、
あんこう、上庄里芋、三国・雄島の海女さんが採った岩海苔を用いた
海苔鍋仕立て。


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ハフハフ言いながら味わえば、身はむっちりホコホコ。
福井の海の恵みと、大地の底力が
一椀にみなぎる感じ。

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あん肝味噌をちょんとつけて味わえば、さらに深遠な味わいに。

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「黒龍 さかほまれ」純米大吟醸を45℃前後の燗冷ましで。
この至福、何物にも変え難い。



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ご飯はあえて「白米」で。
主役は美浜・新庄地区で収穫した「いちほまれ」

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小蕪の糠漬け、福井の地辛子で和えた白菜、昆布の佃煮
小鉢には、ブリ大根風味の大根と春菊。
留椀のカリフラワーすり流し、と共に。


我が家のコメも「いちほまれ」。
馴染みのある味わい、その甘みと食感が
さらに存在感を増している。
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黄身醤油を白ごはんにかけて。
ニヤニヤが止まらず、おかわりプリーズ。



■チョコレートアイス、苺の焼き葛餅
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炭火でじっくり炙っていた苺の焼き葛餅。
薄皮がささやかに弾け、苺の香りが充満。
そこに、ゆるゆるのチョコアイスの口福。
時間よ止まれ、なフィナーレでした。



この日は「越山若水」の食事会でした。
目の前には「御大」お二人の姿。
「あまから手帖」編集顧問であり、
「越山若水」のキュレーターでもある門上武司さん。
そして、日本料理界の至宝「菊乃井」の村田吉弘さん。
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この店を率いる友本さんが、
長年研鑽を積んできた師匠・村田さんを迎えての、特別な一夜だった。


ふとした瞬間、友本さんがスッと差し出した包丁の鞘に目が留まった。
そこには、師匠・村田さんから贈られた言葉が刻まれている。

「言必信、行必果(げんかならずしんあり、おこないかならずはたす)」
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言ったからには約束を守り、実行すること。
師から弟子へ。言葉では言い尽くせぬ、
けれど揺るぎない「絆」の証。

その鞘を眺め、友本さんの料理を口に運ぶたび、
師弟が歩んできた年月の重みが、
酒と一緒に胃の奥へと染み渡っていくようだった。

さらに、酒席の心を温めてくれたのが二番手の存在。
彼もまた、友本さんと同じ福井県(敦賀市)の出身であり
「菊乃井」の門を叩いた弟分。
「先輩が独立するなら、僕も一緒に」
その一言で、今、二人はこの板場に並んで立っている。


師匠から弟子へ、そしてその弟分へ。
受け継がれる技と、福井という風土の表現。

「越前の山々」は悠久の時を刻み、
「若狭の水」は清らかに流れつづける。

「越山若水」という言葉が持つ真の意味を、
今宵の料理と旨い酒、師弟の物語の中に見た気がした。
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「御食國 温」-みけつくに たずね-
福井市照手1-16-16
0776-87-0633
https://www.instagram.com/miketsukuni_tazune/
https://miketsukuni-tazune.jp/

# by writer-kaorin | 2026-03-02 07:32 | =プライベート= | Comments(0)

 

「幸菜 福耳」ライヴの後は、深夜中華に痺れる。

「宮本浩次 tour 2026 新しい旅」
大阪・フェスティバルホール
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お誘いいただき参戦。
剥き出しのロックの咆哮。
小林武史(key)・名越由貴夫(gu)・玉田豊夢(ds)・須藤優(ba)という最強の布陣。
豊夢のドラム捌きは圧倒的だったし
小林さんの鍵盤が差し込むと、
たちまち往年のシティ・ポップが艶を帯びる。

ときにジャズの香りを纏い、
しなやかに揺れたかと思えば、
次の瞬間には轟音のロックへ雪崩れ込む。
その大胆な転調と構成美に、息を呑んだ。

そして何より、全身全霊で“愛”を届けにくる宮本さんの覚悟。
客席にいるはずなのに、胸の奥を掴まれて離されない夜。

宮本さん曰く「司令塔!」小林武史さん
ありがとうございました。



ライヴの余韻を引きずりながら、
「幸菜 福耳」で乾杯の夜。
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看板もなく、いつ訪れても迷いがち。
隠れ家、という言葉がぴったりの店構え。



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クゥ〜ッ、ビールが染み渡る。
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つまみは「スパイスナッツ」つづいて「よだれ鶏」
大皿の料理を取り分けながら、話尽きない夜。
話題はライヴと思いきや、巨人の星。笑
いやー熱くて、深すぎる。



■空芯菜の炒めもの
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食感も按配もマイベスト。ワシワシ食べ進む。
今夜はハイボールで大人しく。



■コブダイの豆豉蒸し
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コブダイは、愛媛の孤高の漁師・藤本純一さんより。

肉厚マッチョで、むっちり、ふっくら。
豆豉のやわらかな旨みと中国醤油のコクが溶け合い、
身の甘みをくっきりと浮かび上がらせる。

パクチーと白ネギの香りが追いかけてきて――
思わず、グラスを持つ手が止まらない



■仔羊のクミン炒め
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仔羊は片栗粉を纏わせ、火を入れていて
ふぁっ、ふっくらとした食感で
噛むほどに、朝天唐辛子の爽やかな辛味と
クミンのエキゾティックな香りのハーモニー。えぇねええね。
ネギやセロリが名脇役。



■もち豚肩ロースの酢豚 中国黒酢仕立て
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シンプルという、最強のインパクト。

肩ロースは、ドンッと塊のまま。
黒酢の濃密なコクをまとった一切れを頬張れば、
ふわり、とほどける。
そして、じゅわり。
食べ進めるほど、なぜかまたお腹が空く。
危険なやつだ。

サツマイモは、まるでシルクスイートのようなきめ細やかさ。
何も足さない。何も引かない。その潔さに、唸った。




■福建式 麻婆豆腐
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大ぶりに切られた豆腐は、ふるり、と揺れるやらこさ。
痺れは静かに、旨みは深く。
刺激一辺倒ではない、深い味わい。

相棒には、煮豚のチャーハンを。
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パラリ、軽やか。
煮豚のコクが米一粒一粒をやさしく包み込み、
気づけばまた一口、また一口……。無限ループ、発動。



話が尽きない、楽しい、味わい深い夜でした。
こんちゃんこと、近藤賢太郎シェフ。
いつもありがとうございます。



「幸菜 福耳」
大阪府大阪市曽根崎新地1-1-8
アストリアビル2号館2F
06-6348-0044


# by writer-kaorin | 2026-02-23 10:18 | 幸菜 福耳 | Comments(0)

 

若狭おばまの魚を、もっと身近に。【七菜さんと学ぶ、魚のさばき方教室】

若狭おばまの魚を、もっと身近に。
【七菜さんと学ぶ、魚のさばき方教室】
〜かんたん魚レシピ&七菜さん手製の軽食付き〜

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福井県小浜市「御食国若狭おばま食文化館」で
料理人であり、毎朝、魚市場で魚を扱う安間七菜による
「魚のさばき方教室」を開くことになりました。


魚って、少しだけ、ハードルが高い。

うろこがあって、骨があって、
なんとなく難しそうで。
気づけば、切り身ばかり手に取っている。

そんな“ちょっとした距離”を、
やさしく縮めてくれる人こそ、

小浜市地域おこし協力隊の
安間七菜さん。

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管理栄養士としての知識もありながら、
なによりも彼女の魅力は、その笑顔と、等身大のまなざし。

「完璧じゃなくていいんです」
そう言ってくれるから、包丁を持つ手も少し軽くなる。

今回の教室では、
魚の選び方から基本の下処理、
そして家庭で続けられるやさしいレシピまで。

3/8は大人の教室。
3/22は親子の教室。

若狭おばまの魚を、
“知る”だけでなく、“触れて、食べる”。

ぜひ、ご参加ください。
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【イベント概要】
若狭おばまの魚を、もっと身近に。
【七菜さんと学ぶ、魚のさばき方教室】
〜かんたん魚レシピ&七菜さん手製の軽食付き〜

■3月8日(日):大人の教室(対象/中学生~大人)

■3月22日(日):親子の教室(対象/親子)
※お子様の対象年齢:4歳~小学校6年生)

【会場】御食国若狭おばま食文化館 1階キッチンスタジオ
福井県小浜市川崎3-4-4

【参加費】 2,000円(税込)
 ※材料費・七菜さん特製の軽食代込み

【定員】各10名 ※定員になり次第受付終了

【持ち物】エプロン、マスク、手拭き用タオル、筆記用具、持ち帰り用保冷バッグ





# by writer-kaorin | 2026-02-12 13:36 | =OBAMA= | Comments(0)