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「カーザ ダ アンドリーニャ」ワインと料理で旅する、ポルトガルの夜

大阪・ミナミのポルトガルへ。

「カーザ ダ アンドリーニャ」
(Casa da Andorinha)
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本町にあった大阪唯一のポルトガル料理専門店を、
藤丸さん率いる「パピーユ」が引き継ぎ、
2025年6月、「FUJIMARU東心斎橋店」2Fに移転オープン。


その経緯を、藤丸さんはブログに綴っている。
https://www.papilles.net/fujimaru_post/2025/06/06/51728/
藤丸さん自身もその素晴らしさに驚いたという
ポルトガルワインの底力。
その魅力をもっと広げるには、フランスやイタリア、スペインのように
ポルトガル料理がないと先に進まないよね、と思っていた矢先の
エピソードがすごい。



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3B Blanc de Blancs/
Filipa Pato & William Wouters

品種は聞きなれないものばかりだった。が、
すっきり爽やかな香味、ミネラル感、
柔らかな酸味も心地よく、するする進んでしまう泡。



■サラダ・デ・ポルヴォ(タコのサラダ アンドリーニャ風)
Salada de Polvo
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カルパッチョにしたタコは、噛むほどに味わいが増す。
細かく刻んだパプリカやタマネギの食感楽しく
タコの煮汁を冷やし固めたジュレの、清々しい旨み。飲ませる。



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「Soalheiro Espumante/Bruto Alvarinho」
アルバリーリョ100%
先ほどの泡と比べて、骨格しっかりコク深く。
どちらの泡も好きで、併用させたい。笑



■パスティシュ・デ・バカリャウ(干し鱈のコロッケ)
Pastiche de Bacalhau
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待っていました、大好物の「バカリャウ」。
そのコロッケは、熱々だとジャガイモのほくほく感と甘みが際立ち
温度が低くなるにつで、干し鱈の旨みがじわじわと押し寄せる。
このクッキリとした塩味も、
ポルトガル人のソウルフード、バカリャウならでは。
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■バカリャウ・ア・ブラーシュ
Bacalhau a Bras
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ポルトガルの家庭料理を、レストランの一皿へ。

本来は、干し鱈に玉ねぎ、細切りのジャガイモを合わせ、卵でとじた素朴な料理。
ここではカニを加え、ふわふわの卵でやさしく包み、セルクル仕立てに。

ふんわりとした口当たりの中で、
干し鱈とカニの旨みが、静かに、確かに、響き合う。




■ロジョインス(豚ほほ肉と栗の煮込み)
Rojoes
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豚と栗、これもまた最高の組合せ。
白ワインとクミンで炊いた豚ほほ肉はふわふわホロホロ。
そこに栗の素朴な、甘すぎない甘みが寄り添う。

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熱々から、常温に近くなると、栗はグッと甘く。
食べるほどにお腹が空くこの感じ、堪らん。

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合わせるワインは
Serra Oca Moscatel 2022/Quinta do Olival da Murta
リスボンの白。
モスカテル・グラウド100。
聞き慣れない土着品種ばかりで、勉強になる。
口に含むと爽やかな酸味と、すっきりとした後味
オレンジ寄りのエキス感が心地よい。

日本人の舌にもしっくり馴染む味というか。
そんなポルトガル料理を味わい、土着のワインを愉しむ度に
感動が波動のようにやってきたのでした。
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地福シェフと、スタッフの皆さん。
シェフはロッカーな雰囲気でいて、ポルトガル料理一途。
旅するように楽しむディナーの時間を、ありがとうございました。



「カーザ ダ アンドリーニャ」
大阪市中央区東心斎橋1-4-18 FUJIMARU東心斎橋店2F
06-6258-3515
https://www.instagram.com/casadaandorinhaby/




# by writer-kaorin | 2026-01-10 11:07 | FUJIMARU 東心斎橋店 | Comments(0)

 

謹賀新年 2026|小浜からの手紙。

遅ればせながら。
明けましておめでとうございます。
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この一年が、皆さまにとって
健康で、明るく、楽しい日々になりますように。

画面越しだけでなく、
食のシーンや現場で
ご一緒させていただけますことを
楽しみにしております。
本年も、どうぞよろしくお願いいたします



今日はヘベレケ日記ではなく、
私自身のネタになるのですが

2026年1月5日
生まれ育った福井県小浜市の
「御食国若狭おばまメディア戦略官」を拝命しました。
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※総務省
地域おこし協力隊〈高度専門人材〉としての委嘱


小浜市では今、
多様に存在する地域資源を改めて見つめ直し、
ひとつの物語として束ね、
発信力を高めていくブランド戦略に取り組んでいます。

私にとって小浜は、
生まれ育ち、当たり前のように
食と向き合ってきた場所。
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地の魚、生産者の顔がみえる旬菜、家の台所の匂い、
へしこ、なれずし、焼きさば、小鯛の笹漬け…

小浜ならではの食文化が、
今の仕事の原点になっています。
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これまでフードエディター/ディレクターとして
メディアでの情報発信や、
自治体や企業・飲食店との
あらゆるプロジェクトに携わりながら

“食の魅力を、どうすればきちんと伝わる形にできるか”を
考え続けてきました。


だからこそ、
小浜の食の魅力を、誇張せず、背伸びせず、
等身大の言葉で伝えたい。

そして、少しでも多くの方に、
「行ってみたい」「食べてみたい」と思ってもらえたら。

そんな気持ちで、この役割に向き合っていきます。
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まだまだ学ぶことばかりです。
地元の生産者や漁師、
料理人、加工や流通に携わる食の職人、
そして市民の皆さんの声に耳を傾けながら、
一緒に考え、地域の資源を活かし、
育てていけたら嬉しいです。


どうぞ、あたたかく見守ってください。


ということで
小浜と大阪の二拠点生活は、2026年も継続です。
年女なので、どこへでも走り行きます🐎


皆さま、2026年もよろしくお願いいたします。

船井香緒里 拝
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# by writer-kaorin | 2026-01-06 23:00 | =OBAMA= | Comments(0)

 

「京都祇園あのん」×「アッサンブラージュ カキモト」

京都・祇園。
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「京都祇園あのん」でおやつ時間。


目指すは1日10食の限定スイーツ。

「京都祇園あのん」と
「アッサンブラージュ カキモト」垣本晃宏シェフとのタッグ。
あのん10周年を記念した、コラボレーション・プレートだ。



10周年記念コラボレーションプレート
京都祇園あのん×アッサンブラージュ カキモト
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プレートに敷かれた抹茶クリームの上には、
スペシャリティコーヒーの香りを閉じ込めたエスプーマ、
ジャージーミルクのアイス、粉末のシュクセ生地。

プレートに架かる石橋のようなそれは、香ばしいシュクセ生地。
その上で、粒おはぎと、きな粉おはぎが存在感を放ち、
柿本シェフらしいムースショコラ、という競演。

和と洋のエッセンスが織りなす、日本庭園のような世界観。

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シュクセ(アーモンドとマカダミアナッツを加えたメレンゲ)は香ばしく
柿本シェフといえば、のムースショコラが放つ、
カカオの果実味と清々しいコクが堪らないね。

続いておはぎを味わえば、その甘じょっぱい味わいにより
口の中がいい感じに締まり、思わずするする食べ進む。
聞けばこのコラボプレートのコンセプトは「おはぎの新たな楽しみ方」だとか。
緻密に計算がなされた和洋のエッセンスが混じり合うと、
新たな味わいの広がりがあるなと実感。
満足度の高いコラボプレートでした。



「京都祇園あのん」×「アッサンブラージュ カキモト」_b0118001_14193165.jpg
詳しくはInstagramで。
https://www.instagram.com/p/DRTcG3Gj3fh/


寒い日が続きますが、皆様お体ご自愛くださいね。
ほな本日も、祇園へ行ってまいります。


「京都祇園あのん」
https://www.instagram.com/an.kyoto/



# by writer-kaorin | 2025-12-27 09:13 | 京都祇園 あのん | Comments(0)

 

「cenci」25年、冬

京都「cenci」
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待ちに待った夜。


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Champagneは、
Jacques Lassaigne Reserve/Emmanuel Lassaigne
酸のキレは良く、果実味ふくよか、後味まろやか。




■馬告 キャッサバ ニゴイ
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淡水魚のニゴイ。その身のつみれと、キャッサバのフリット入り。
スープは、セタシジミと、ニゴイのダシからなり
その優しい旨みと、発酵白菜の酸味が重なり合い
マーガオのレモングラスを思わせる爽やかさが心地いい。

琵琶湖の恵みとアジアの香りにて幕は開けた。




■ペルシュウ
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24ヶ月熟成。甘やかで味わい深く。
右はドーサ。南インドの郷土味であり
豆と米を発酵させて作ったクレープ生地のようなもの。
チェンチのドーサは「吉田牧場」のリコッタ入り。
フェンネルのピクルスや、根パセリの甘みがいい感じに混じり合い、
胃袋全開。



■蓮根 葱 ヨーグルト 鰆
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答志島のトロさわら。伊勢湾の奇跡とも称されるくらい
マッチョな身質と脂の乗りがすごい。

そのトロさわらの芯部はレア、皮目は炭火で香ばしく、
堪らんテクスチャー。
ポロネギと飛騨ネギからなるテリーヌにも感動したし、
鮒寿司とヨーグルトからなるソースは
発酵の風味と、エキゾティックな香りを響かせていた。
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Windchaser
Gewurztraminer 2021
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アルザスではなく、カリフォルニアのゲヴュルツトラミネール。
樽の香りを感じながらも、総じて端正でクリーンな味わい。
前後のお料理とすこぶる良き相性を見せてくれたのでした。

余談だが家でのキッチンドリンクは、
ゲヴュルツでスプリッツァーを作ることが多い私。
(ワイン8.5:炭酸水1.5)




■真菰筍 山わさび 雲子
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昆布だしと真菰筍の葉(発酵)からなるお茶を
ジュワ〜ッと注ぎ入れて。

雲子(タラ白子)は米粉の衣を纏いザクとろふわっ。
ソテーした真菰筍は優しい旨みを放ち、
荒くおろした発酵蕪やモズクが層をなす。
白麹のヴィネグレットで締まりよく。って、この発想はどこから?
という驚きと、安堵が入り混じる味わいだ。
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■百合根 コブミカン 豆腐 足赤海老
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北海道・十勝近郊の百合根「月光」のニョッキは、
安納芋を思わせる濃密な甘み。
そこに足赤海老の弾力と旨みが寄り添い、
豆腐と海老だしをベースにしたスープと
コブミカンの葉のオイルという、
食の文化のクロスオーバーに、驚きと発見多数。



■ちぢみほうれん草 大根 小芋 アーモンド
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ビーガン料理。
大根餅と切り干し大根、異なる文化が見事に融合している。
そこにちぢみほうれん草の冬らしい甘み、
小芋のピュレの質朴な味わいがスッと寄り添う。
ローストしたアーモンドの食感と香ばしさがいい仕事をしてました。



■牛蒡 ブルーベリー 柿 猪
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炭火で焼き上げた猪は、
皮目の弾けるような食感と、深い味わいが印象的。
そこに、柿のソースの質朴さ
柿のローストのまったりとした甘み
黒ニンニクとメキシコの燻製唐辛子のピュレもそう、
一口味わうごとに驚き、続々。



■洋梨 根セロリ ジン
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青レモンのグラニテと共に
清々しい香りが気持ちいい。



■蕪 カシューナッツ 牡蠣 タリオリーニ
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〆パスタというのが嬉しく、
アーリオ・オーリオという潔さがいいね。
蕪はまったり甘く
混ぜ合わせて味わえば、
牡蠣の食べるソース、鮎魚醤と発酵唐辛子の旨みや刺激が
心地よく押し寄せる。そして着地点はイタリア。
これはもうK点超え。




■アマゾンカカオ みかん 完熟山椒
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ボネ(Bonet)とカカオのクリーム、
みかんの甘酸っぱさ、相性絶大。
完熟山椒でキレも良い。



■林檎 生姜 カモミール
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カモミールのアイスと共に。
生姜風味のタルトタタンは、
クロモジのゼリーが冬の森へと誘う。

緻密に考え抜かれた料理の構成や流れはもちろん、
ドルチェの手仕事もさすがの一言でした。



坂本健シェフのクリエーションは日々、進化と深化を遂げる。
冬の京都らしさと、国境を超えた文化が交差する
一口ごとに新たな感情が押し寄せるコース展開でした。
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和やかでエキサイティング。
両方の感情が交差するひととき。
ご一緒させていただいた皆さん、坂本シェフ、スタッフの皆さん
いつもありがとうございます。



「cenci -チェンチ-」
京都市左京区聖護院円頓美町44-7
☎075-708-5307
http://cenci-kyoto.com/
https://www.instagram.com/cenci.kyoto/



# by writer-kaorin | 2025-12-25 06:30 | cenci | Comments(0)

 

あまから手帖 新連載 「びゅーちふる・でい」 談=松本隆 

あまから手帖 新連載
「びゅーちふる・でい」
談=松本隆 
あまから手帖 新連載 「びゅーちふる・でい」 談=松本隆 _b0118001_08360464.jpeg
関西の食を語るとき、
松本隆さんの言葉は、
いつもやさしくて、
正直で、少し懐かしい。

派手な新しさよりも、
消えてほしくない味。
高価な一皿よりも、
ちゃんとおいしい、納得できる一軒。

「食とは何か」を声高に語らず、
日常の会話のように伝えてくれる
松本さんの連載が、始まりました。

関西で暮らし、
料理人と向き合い、
店に通い続ける
ひとりの“食べ手”としての視線。

松本さんの語りは、
ああ、こういう店に行きたいな、
こういう食べ方をしたいな、と
静かに思わせてくれる。

あまから手帖 新連載 「びゅーちふる・でい」 談=松本隆 _b0118001_08365641.jpeg
あまから手帖2026年1月号より。
新連載「びゅーちふる・でい」。
ぜひご覧ください。

談=松本隆
文=船井香緒里
写真=池野詩織
編集=森千尋



@amakaratecho
#あまから手帖
#びゅーちふるでい
#松本隆 さん
#作詞家 #はっぴいえんど

# by writer-kaorin | 2025-12-24 08:38 | =取材= | Comments(0)