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「コリス」 京都の名宝。

「西洋料理 コリス」
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この日を待ちわびていた。
各界の大御所の皆様とのランチタイム。


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黒板メニューを眺めながら飲める。
だけど今日は、仕事の合間だったのでワイン抜き。涙
「コリス」の料理と向き合えば、驚くほどワイン欲も落ち着くのです。



■前菜盛り合わせ
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「しらすのブルスケッタ」はフアッファ甘い。
「マッシュポテトのブルスケッタ」は、
滑らかなその奥に、ニンニクや胡麻のエッセンス。
セミドライのトマトやブドウが、さらなる幸せを呼び込む。



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湯気立つバタールが登場。

たっぷりのバターとタプナード、
サーモン&クリームチーズという、黄金のセットと。
のっけから、ニヤニヤが止まらない。
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■メキシカンサラダ
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パテ、サーモン、タコ、ローストビーフ、ジャンボン、海老、ホタテ貝柱。
フルーツトマトにトレビス、茹で卵、分厚いパルミジャーノに
艶やかなヴィネグレット…。
ひとくち味わうごとに、異なる感動が押し寄せるのです。



■シマアジのカルパッチョ
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シマアジの存在感のさることながら、
フルーツ使いに唸った…。
オレンジの爽やかさ、ブラッドオレンジの程よい苦味、
熟れ頃キウイの甘酸っぱさ、
張りのあるシャインマスカットが弾け、
ドレッシングと絶妙に混じり合う。
そしてシマアジの、じっとり広がる旨みに酔いしれた。


■カブのローストとバーニャカウダ
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ザクッとした歯ざわり、限りなくフレッシュ。
そこにローストの香ばしさと、冬のはじまりの質朴な甘み。
バーニャカウダがしみじみ、味わい深いのです。



■エビフライ
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「コリス」の揚げ油が、香り高く旨くて
しっとりふわり、エビの繊細な質感を際立たせている。
そしてコリスのタルタル!このなかに埋もれたいくらい好きな味。



■マカロニグラタン
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伸びやかで優しいベシャメルソース。
世界平和の象徴、とは言い過ぎだけれど
コリスのグラタンを味わえば、世界の誰もが幸せになるんだろうな。
とさえ感じさせる、マカロニグラタンの雄。
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滑らかで優しい味わいのベシャメルと、クタクタのマカロニ
ハムやエビがささやかな個性を放ち、スッと手を組む、
食べるほどにお腹が空く味わい。
冬は「白子のマカロニグラタン」もある。でも本日は王道で正解。





■ビフカツサンド(ヒレ)
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歯がスッと入る。
パンの焼き加減もソースの加減も素晴らしく
それらが一体になり、感動を呼び起こすの。

なにより肉の香りや味わいを引き立たせる、按配に感動。
塩味(えんみ)をギリギリまで抑えているから
ヒレ肉そのものの、素直な味がスッと浮かび上がっている。
なくなるのが惜しい。
これは「コリス」のすべての料理に言えること。




■チキンの炊き込みごはん
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端正なのに、懐かしいんです。
ごはんはホワホワなのにちゃんと芯があって。
極細かく刻んだ、パプリカやピーマン芳しく、
セミドライトマトの旨みや香りのハーモニー。
そこにちゃんとチキンの存在感と、生ローリエの気品。
はぁ〜エンドレスで味わいたいけれど、
そろそろデザートの時間です。



雰囲気はたちまち純喫茶。
そしてどの品も、ただならぬオーラを漂わせていた。
そう、この日ご一緒させていただいた皆さんのように。

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ティラミス、キャロットケーキ、ガトーショコラ。
パンナコッタと柿、キウイとベルガモット、さらには
柿のソルベ、ラムレーズンのアイス、クラシックなプリンも。
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端正でいて潔い味、子を思う母のような優しさも。
そんな言葉がしっくりくる、コリスの母と姉妹の味づくり。

この日は、作詞家の松本隆さんや、
お稽古終わりの中村鴈治郎さんも駆けつけられ
和やかで楽しいひととき。お忙しい中、ありがとうございます。

本日12/1からは
京の師走の風物詩「吉例顔見世興行」ですね。
鴈治郎さんからは、国宝のエピソードもお聞きでき、エキサイティングな時。

穏やかで楽しい時間をありがとうございました。


「西洋料理 コリス」
京都市東山区松原通大和大路東入2丁目轆轤町101
075-561-9281


# by writer-kaorin | 2025-12-01 07:37 | コリス | Comments(0)

 

「月見」ウォルドーフ・アストリア大阪 - Waldorf Astoria Osaka -

大阪駅の目の前にそびえ立つ
「ウォルドーフ・アストリア大阪」。
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この日は、シグネチャーレストラン「月見」で会食。

ホテルの象徴ともえる
「ピーコック・アレー」では
ウォルドーフ・アストリア大阪×ティファニーの
特別なホリデー・コラボ「A Legacy of Elegance」が始まったばかり。
(ヘベレケの夜はその前日)



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「月見」には鉄板カウンターと、寿司カウンターがあり、
いずれもその道の名匠が、腕を振るう。

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「寿司カウンター」では
大将・久保田雅さんによる江戸前寿司を味わうことができる。
サイト情報によると、大将は
「鮨 赤坂利久」をはじめ、「銀座 かね勢」さらに
「鮨 さいとう」にも籍を置いたキャリア。


私が伺ったのは、鉄板カウンターだ。
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ピッカピカの鉄板台と、
その向こうに輝く夜景に見惚れる。


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鉄板焼きカウンターでは、麻布十番「石垣吉田」監修のもと、
高橋慎也シェフが腕を振るう。

高橋シェフは、関西の名だたるホテルの鉄板焼きの名門で技を磨かれた。
その間、新規レストランの立ち上げや、鉄板焼部門の要職を歴任した料理人とのこと。
のっけから、髙橋シェフのトークに引き込まれ、
はじめましての気がしない。笑


■Moët & Chandon
Grand Vintage 2015 Extra Brut
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マグナムボトルをグラスで味わえる贅沢。
コクがあり豊かでしなやか。余韻に広がる酸が美しい。


なんやたいそうな逸品が目の前に。
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神戸ビーフコンテストで最優秀賞を獲得した
長期肥育した雌牛のサローインが鎮座する。

髙橋シェフの手元では、フィレが輝いている。
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すでに鉄板の上では調理が始まっていて。
まずは80℃前後の低温で、ゆっくり熱を入れ始めるところから。



■本鮪タルタル 備長炭の米チップ
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豊洲「やま幸」から届いた大間・本鮪をタルタルに。
ねっとり絡む、鮪の清々しい風味と脂の甘み。
そこに、焼きなすのピュレ、
食用の備長炭を練り込んだライスチップとの相性良き。
ピクルスの酸味が時おり弾む、見事なスターター。

なるほど。寿司カウンターがあるからこそ
上等な魚介を使い分けできるのも「月見」の強みか。



■毛蟹と河豚白子の茶碗蒸し
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茶碗蒸しの地は、潔いほどシンプル。
そこに毛蟹の旨み、白子のピュアな甘みが寄り添う。
さらに「かにだしあん」の深みにハマる。


■甘鯛シソヤード 雲丹 蕪のソースで
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シソヤードとは、ペルシャード(香草パン粉)の「月見」版。
大葉と、食用竹炭を用いた自家製パンから作ったパン粉を、
甘鯛に纏わせている。その身ははふっくらしっとり。
大葉の香りが寄り添う。
蕪のソース、雲丹、蛤の泡と共に。


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「STAG'S LEAP WINE CELLARS
 AVETA SAUVIGNON BLANC 2023」(US/ナパ・ヴァレー)
ソーヴィニヨン ブランの香味と樽熟のフレーバーが、
甘鯛シソヤードの香ばしさと清々しさと、美しく共鳴する。


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「お口直しです」と披露されたのは出雲手打ち十割。
なんと・・・自家製。髙橋シェフ、どこまで職人なんや。笑



■出雲手打ち十割 唐墨おろし蕎麦
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噛むほどに広がる、純粋な蕎麦の香りとコシ。
そこにカラスミ(削りと炭焼き)それぞれが個性を放つ。
大根おろしとつゆの按配も良き。


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いよいよ真打の出番。
鉄板でじっくりと時間をかけた低温調理のあとは、
高温の紀州備長炭で仕上げていく。


■TSUKIMI 特撰神戸ビーフ
究極のクリスピー焼き
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見惚れる…。
まずはサーロインを味わえば、
香ばしい表面がシャクッと弾け、舌の上でほどけていく。
しっとりときめ細かな赤身に、清新な脂が寄り添い、
甘さ、香り、余韻——どれも繊細でありながら力強く、
まさに“神戸ビーフ”の名にふさわしいオーラを放つ。


続いてフィレを。
外はクリスピー、中は絹のようにしっとり。
まさに極みの「クリスピー焼き」
噛むほどに上質な赤身の甘みが静かに広がり、ただただ美しい味。

そのまま味わいつつ、
与那国の塩、静岡の本わさび、龍神梅、にんにくダレ。
それらの中でもお気に入りは
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龍神梅の刻み梅干しと本わさび。
この組み合わせ、上等だった。


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そして「503 塩尻メルロ 2022」という至福。
熟れた果実味と、上品な樽香が印象的だった。


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土鍋ごはん、炊き上がり。


■特製ガーリックライス
牛の味噌麹漬け スープ 香の物
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「月見」ウォルドーフ・アストリア大阪  - Waldorf Astoria Osaka -_b0118001_12441711.jpg
神戸ビーフ入りのガーリックライスは、ハラハラ軽やか。
大葉やゴマ、ニンニク醤油がアクセントになり
なんぼでもいけそうな。笑

コンソメスープの滋味に癒され
味噌麹漬けのお肉や、しば漬けが、ご飯泥棒だった。



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■練り立てわらび餅 八女抹茶アイスクリーム
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わらび餅のなめらかな弾力、そこに
八女抹茶のコク深い味わいというハーモニー。



■小菓子
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大福(焼き芋)アイス ワインのジュレ
チーズケーキのタルト
カヌレとバニラのボンボン(アングレーズと、ラムの香りのゼリー)
プティフールまで手が込んでいる。
ハーブティーで清々しいフィナーレ。


素晴らしい夜。
高橋シェフは、ただ焼く人ではなく、その夜を組み立てる演出家。
火入れの技、素材の組合せの妙、コース構成、トークの間合い。
ひとつひとつが絶妙で、「食べている」というより
"この時間を味わっている”という感覚になる。

気づけば、料理も会話も、ワインの香りも全部つながって、
体験そのものが記憶に残る。そんなひとときでした。
ご一緒いただいたOさん、ありがとうございました✳︎



「月見」
大阪市北区大深町5-54 グラングリーン大阪 南館
ウォルドーフ・アストリア大阪29F
https://www.instagram.com/waldorfastoriaosaka



# by writer-kaorin | 2025-11-24 12:48 | グラングリーン大阪 | Comments(0)

 

「中納言 大阪駅前第3ビル店」 伊勢海老“尽くし”の昼餉。

昼の会食は
「中納言 大阪駅前第3ビル店」で。

大阪駅前第3ビルの32Fというロケーション。
「え!こんな場所があったんだ」と嬉しい発見と、この展望!
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「中納言」の創業は1950年。
店名の由来は、平安時代の書、藤原兼輔著「堤中納言物語」。
活伊勢海老料理専門店としてあまりにも有名な老舗だ。



仕事中なのでビールを1杯だけ。笑
食前酒(梅酒)で喉を潤し、胃袋全開。


■伊勢海老のサラダ 中納言風
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ボイルした伊勢海老はブリンブリン。そこに
タルタルソースがたっぷり。はぁ至福だ。
フレッシュな野菜にかけられた中納言オリジナルドレッシングの絡みもよく
ワシワシと味わう。のっけから名作。テンション上がる。


■伊勢海老のスープ
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どこまでも濃密!優しくも深みのある旨みが堪んない。



■伊勢海老の甲羅揚
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「中納言 大阪駅前第3ビル店」 伊勢海老“尽くし”の昼餉。_b0118001_14175141.jpg
カボチャの甘みが、伊勢海老の深い味わいを助長する。
この組み合わせ、秀逸!


お口直しに清々しいシャーベットをいただき…


■伊勢海老のクリームコロッケ
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さっくり香ばしく、濃厚クリーミー。
アメリケーヌを思わせるソースと共に味わえば、
伊勢海老の個性がグッと深まるのです。



■伊勢海老の海苔茶漬け 香の物
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するすると進む。最後まで伊勢海老尽くし。幸せな時間だ。


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自家製のチーズケーキと、コーヒーで〆。



流行に左右されない、ずっとそこにある名店。
いい意味で独特の空気感が、心地よさにつながっていたし
何しろ、伊勢海老食べた〜!という満足感があった。
Iさん、そしてMさん。
充実のランチミーティングをありがとうございました。



「中納言 大阪駅前第3ビル店」
大阪市北区梅田1-1-3 大阪駅前第3ビル 32F
06-6341-5460
https://www.instagram.com/chunagon.dai3/

# by writer-kaorin | 2025-11-15 14:19 | =プライベート= | Comments(0)

 

「料理屋 まえかわ」 和魂洋才、旬味の愉悦。

京都・西木屋町
「料理屋 まえかわ」
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メディア業界の大御所の皆さまと。
Mさん、誠にありがとうございます。


言わずもがな、「料理屋 まえかわ」店主・前川浩一さんは
「祇園 さゝ木」で13年。最後は料理長を務め、
2020年にご自身のお店をオープンされた方。
その腕前と人柄で、不動の人気を誇る

前川さんには以前、「和食の扉」連載
祇園さゝ木 一門会 師弟セッション》の
トップバッターでご登場いただいたことがあって。
リンクを貼っておきますね。懐かしい。
佐々木さんと弟子たち。揺るぎのない信頼関係にいつも感銘を受けている。


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まずはビールで喉を潤して、いざ開宴。
立冬の夜、暦のうえでは
“冬が始まるよ”(マッキー槇原調)



■先付
雲子と柳松茸の茶碗蒸し かにあん
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タラの白子が、ぷっくり濃密でとろける。
かにの旨みが寄り添い、柳松茸の香りがふわり。
そこに生姜が、きゅっと全体を締めてくれる。
体の芯からじんわり温まって、
「冬の入り口って、いいなぁ」としみじみ思う一皿。



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泡にシフト。
「evidence by LVHB Cremant de Bourgogne Blanc de Blancs」
秀逸なクレマン。
ふくよかなタッチながら、キレがとても良い。



■前菜
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「料理屋 まえかわ」 和魂洋才、旬味の愉悦。_b0118001_17184166.jpg
まずは「柿とほうれん草の白酢和え」
和え衣には、ほんのり燻香。
その香ばしさと柿のやわらかな甘みが重なって、
里山の空気をふと思い出すような、やさしい味。
ほうれん草の青みが、すっと全体を整えてくれる。

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脂がほどよくのったカマスに、香ばしい焼き茄子。
そこへ酢橘の香るジュレが寄り添い、
ひと口ごとに、秋の余韻と清々しさが広がる。
グラスの泡が進む、幸せな前菜二景。



■椀物
白甘鯛 ごま豆腐
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だしは塩味やわらかく、ふくよかな香りがふわり。
萩の白甘鯛は、引き締まった身のなかに上品な脂。
それがじんわりとだしに溶け込み、
思わず目を閉じたくなる深みが生まれる。

ごま豆腐のほのかな香ばしさがまた心地よく、
ひと椀の中に静かな調和を感じるのです。



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■お造り
サワラ 藁焼き
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藁の香りがふっと立ちのぼる瞬間、心がゆるむ。
端正な身質に、スッとした脂の甘み。
九条ネギのペーストと共に、
そのハーモニーが静かに広がっていく。



■お造り2皿目
北海道 ブリ 鬼おろし
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腹身のいい部位を、さっとヅケに。
口に含むと、脂の甘みがすっと広がって、
そのあとを鬼おろしが軽やかにさらっていく。

黒七味を少しだけ振っていて。
そのピリッとした余韻が、ブリの旨みをきゅっと引き締めてくれる。
冬に向かう海の力強さと、京都の繊細さが同居する一皿。



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ご常連とのキャッチボールが楽しくて。
変化球がきても、しなやかに自然体で打ち返す
前川さんのトークが最高なの。




■海老芋 すましバター 黒トリュフ
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富田林の「乾農園」より。
海老芋といえば、やっぱり乾さん。

「シンプルに、塩とすましバター、黒トリュフでどうぞ」
前川さんがそう言って皿を差し出す。
和食でこの組み合わせに出会うのは、はじめて。

まだ小ぶりながら、ほくほくとした海老芋らしさは健在。
バターの香りがふわりと立ちのぼり、
トリュフはスライスではなく、マイクロプレインでふわっと削って。

熱を帯びた海老芋に、その香りが絡む瞬間、思わずうっとり。
素朴さと贅沢が重なり合う、記憶に残るひと皿だった。



■鱧フリット 海老とトマトのソース
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ナイフをすっと入れると、
淡路の鱧がふわりと顔をのぞかせる。
透き通るような白身が、なんとも上品。
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衣はサクッと香ばしく、
中の身はほわほわ、しっとり。
海老とトマトのソースは洋の香りながら、
口に運ぶと、不思議と和の余韻が残る。

マコモダケと舞茸の香りが重なり合って、
奥行きのある味の風景が広がる。
もう、見事としか言いようがない。




■和風ビーフシチュー
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赤味噌をきかせた、コクのある深い味わい。
和牛スネ肉に小蕪、大黒しめじ、白木耳…。
ひと口ごとに、それぞれの素材が自分の持ち味を主張してくる。

スネ肉はとろりとほどけ、
味噌の旨みがやさしく包み込む。
気づけば、スプーンが止まらない。

添えられたパンで、ソースの最後の一滴まで。
和の奥行きと洋のリズムが、心地よく混ざり合う。
これはもう、完全にワインの口だ。



ここからは、目眩く“ごはんの時間”。
■蓮根の土鍋ごはん
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「料理屋 まえかわ」 和魂洋才、旬味の愉悦。_b0118001_17214051.jpg
「料理屋 まえかわ」 和魂洋才、旬味の愉悦。_b0118001_17214012.jpg
炊きたての蓮根ごはんの上に、
自家製のカラスミをふんわりと。
そして、仕上げにちょこんとバター。

蓮根はほっくり甘く、
カラスミの塩気がその甘みを引き立てる。
そこへ、とけゆくバターの香りが重なって——
もう、ため息しか出ない。


■鯛ごはん
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「料理屋 まえかわ」 和魂洋才、旬味の愉悦。_b0118001_17220519.jpg
炊きたての香りからしてもう幸せ。
鯛の旨みがしっとりごはんに染みて、
刻み三つ葉と胡麻の香ばしさが、
まさに名脇役。

添えられた吸い物を見れば、
「ご飯と一緒に、鯛茶漬けでもどうぞ」と前川さん。
——そんなこと言われたら、エンドレスになるやないの。


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さらに、白ごはんもスタンバイ。
卵、釜揚げしらす、XO醤、牛しぐれ煮、とろろ…と、
ごはんの友が選べるのだから。
私はグッと我慢して〆ずにゆるりゆるりと杯を傾けたのでした。



■ラ・フランス、りんご赤紫蘇シロップ
シャインマスカット 杏酒のジュレ
「料理屋 まえかわ」 和魂洋才、旬味の愉悦。_b0118001_17241952.jpg
食べごろの旬果実と、
りんご赤紫蘇シロップの技に唸る。


どの料理もそう。目の前で調理や仕上げがなされ
「これ絶対に栗のアイス」「いや南瓜?」「ちゃうやろ〜」など、
アタリを探り合うのが楽しかったなー。
皆さん仕事の話をしていても、前川さんの所作に目が釘付け。笑


■自家製バニラアイス 安納芋やきいも 和栗のスープ
「料理屋 まえかわ」 和魂洋才、旬味の愉悦。_b0118001_17250952.jpg
ふっと香るのは、深秋の気配。
「アイスクリームは冬が旬」——
以前、そう話してくれた
前川さんの師匠「祇園 さゝ木」佐々木さんの言葉を思い出す。


アイスは、溶けかけギリギリの温度。
ひと口すくえば、ふわりと軽く、
口どけは驚くほどなめらか。
まるで心までほぐれるよう。

安納芋と和栗、それぞれの素朴な甘みが重なり、
じんわりと体に沁みていく。
最後は、水出し珈琲で静かにフィニッシュ。
この夜の余韻を、そっと閉じ込めた。


発想はのびやかに、
けれど、その中心には確かな日本料理の軸がある。
そこへ洋のエッセンスがそっと重なり、
調和の余韻が美しく響く。

そして何より——前川さんという人の魅力。
あの朗らかさに包まれると、自然と笑顔になる。
美味しくて、楽しくて、心がほどける時間だった。
前川さん、スタッフの皆さん、
そしてご一緒させていただいた皆さまに感謝申し上げます。




「料理屋まえかわ」
京都市下京区難波町405
075-744-0808
https://ryouriya-maekawa.com/


# by writer-kaorin | 2025-11-10 08:16 | 料理屋まえかわ | Comments(0)

 

「BRIANZA OSAKA」 旬が薫る、秋のランチコース。

「BRIANZA OSAKA」
グラングリーン大阪 南館
「BRIANZA OSAKA」 旬が薫る、秋のランチコース。_b0118001_14211496.jpg
梅田のいまを一望する、見事なロケーション。

緑まばゆい公園を臨みながらのビジネスランチ、
気分はマンハッタンのニューヨーカー
(ナニワのセントラルパークという妄想。笑)



ランチコース充実のなか、
私は秋限定のプリフィックスコース【グランデコース】を。
前菜・プリモ・メイン・ドルチェを自由に選べるのが良いね。

「BRIANZA OSAKA」 旬が薫る、秋のランチコース。_b0118001_14213349.jpg
「Brut Kk Rose」をグラスで。
我慢できない、一杯だけ!笑


■Entorata
厳選生ハムとピタブレッド
「BRIANZA OSAKA」 旬が薫る、秋のランチコース。_b0118001_14232811.jpg
ふんわりしっとりピタパンの素朴な味わいと
生ハムの旨みがじゅんわり広がる。




前菜は4種の中から1種を選ぶ。
どれにしようか嬉しい悩み。

■Antipasto
炭で炙った鮮魚のカルパッチョ
「BRIANZA OSAKA」 旬が薫る、秋のランチコース。_b0118001_14241498.jpg
カンパチはハリがあり、脂のりも良い。
マスタードを効かせたヴィネグレットソース、
ザクロの実のピュアな甘酸っぱさがいいアクセント。




昼にもスペシャリテを味わえるのは嬉しかった。

■Specialite
トリュフと卵のオーブン焼き
「BRIANZA OSAKA」 旬が薫る、秋のランチコース。_b0118001_14251476.jpg
目の前で、黒トリュフを削り削り。

「BRIANZA OSAKA」 旬が薫る、秋のランチコース。_b0118001_14252195.jpg
濃厚な卵がとろけ、黒トリュフの芳しさが絡み合う。
くぅ〜飲みたい〜(心の声)魅惑の味。



「Primo Piatto」は
本日のパスタ、本日のリゾット、
本日のショートパスタから1種をチョイス。

■Primo Piatto
豚とパプリカのラグー メッツェ・マニケ
「BRIANZA OSAKA」 旬が薫る、秋のランチコース。_b0118001_14255083.jpg
「半袖」という名の太い筒状パスタ。
豚の旨みとパプリカの香りが溶け合うラグーは、
まるでグーラッシュのような奥深さ。
弾力あるメッツェ・マニケに
ソースがしっかり絡み、スモークパプリカが味をまとめる。




メインもプリフィックス。豚好きなのでこれにした
■Secondo Piatto
平田牧場三元豚の炭焼き 
マルサラ風味のサルサフリカッセ
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平田牧場の三元豚ロースを炭火で香ばしく。
しっとりとやわらかな肉質に、
炭の香りが重なり、奥行きのある味わいに。

フリカッセには、キノコの旨みがぎゅっと凝縮。
サフラン香るマッシュポテトが、余韻をやさしく包み込む。



ドルチェも4種から選べた。
秋だから、+¥500でこれ、いっとかんとね。
■Dolce
栗のジェラートを包んだモンブラン
「BRIANZA OSAKA」 旬が薫る、秋のランチコース。_b0118001_14272485.jpg
しっとりとしたパウンドケーキに、
冷んやりなめらかな栗のジェラート、
そして濃厚な栗のクリーム。
異なる食感と温度が重なり合い、
最後に甘露煮のほっくりとした余韻が広がる。
まさに、栗づくしのやさしいハーモニー。


秋の旬味、さらにはクラシックとモダンが交差する料理の数々。
満足感の高いコース構成と、流れるようなサービスの心地よさに
ビジネスの話もはかどる、有意義な時間でした。



「BRIANZA OSAKA」
大阪市北区大深町5-54 グラングリーン大阪 南館3F
06-4981-0577
https://www.instagram.com/brianzaosaka



# by writer-kaorin | 2025-11-06 14:59 | グラングリーン大阪 | Comments(0)